top of page
論文・書籍

2019・12

<日本語論文>

インバウンド観光ビジネスエコシステムの形成ー柏木千春(2020)

ハワイでは,誰が,いかにして,日本市場向けの観光ビジネスエコシステムを形成していったのか。本論文では,この問いに応えるために,国際的なツアーオペレーターであるJTBハワイの行動に着目し,観光地経営の視座に立った事例研究を試みる。日本企業が,時代の変化に適応しながら,各種の観光関連事業者や地域コミュニティと共に日本市場向けの観光事業を発展させていく過程を追跡する。結論として,本研究は,JTBハワイの行動には,①経済的価値と社会的価値を共創しようとする2方向の形成過程があること,②独自の事業が地域全体の観光事業の基盤として拡大し,定着していったこと,③民間企業の生き残り策が公的サービス組織を生み出したことを提示する。

<英語論文>

ーTriangulation in tourism research: A bibliometric study of top three tourism journalsー(2014)

観光論文は論文の中のごく1部です。この計量書誌学的研究では、2003年から調査結果は、上位3ジャーナルに発表された研究論文の大部分(70.3%)で、著者が三角測量に頼らず、データ収集に1つの方法しか使用していないことを示しています。調査結果は、業界の専門家や学者(著者とレフェリーの両方)だけでなく、ジャーナルの編集者、出版社、研究助成機関、公共政策立案者など、さまざまな関係者にも影響を与えます。

<書籍>

ーデービッド・アトキンソン 新・観光立国論ー

本書は、21世紀の「所得倍増計画」の提言です。少子化が経済の足を引っ張る日本。出生率は、すぐには上がりません。移民政策は、なかなか受け入れられません。ならば、外国人観光客をたくさん呼んで、お金を落としてもらえばいいのです。この国には、【世界有数の観光大国】になれる、潜在力があるのですから。ですが、2014年の訪日客数は1300万人程度です。日本ほどのポテンシャルをもつ国としては、驚くほど少ない数と言わざるをえません。日本の潜在力と世界の観光産業の隆盛を考えれば、2030年までに8200万人を招致することも、決して不可能ではありません。

それを成し遂げることで、日本経済には「第2の高度成長期」が訪れるのです。

1 view0 comments

Recent Posts

See All

『11月英語論文』

要約:本研究は、旅行広告で使用される言語的および非言語的な兆候を分析し、それらの兆候の意味を調べることを目的としている。旅行広告は、バリ島への旅行をしようとしている観光客に観光スポットや目的地を促進することを目的としている。データは、いくつかの旅行ウェブサイトからとった。デ...

2020・3

<日本語論文> ー国内観光地における国際観光への対応ー(2004) 近年、訪日外国人旅行者数は増加し、また、日本政府も2003年から積極的に外国人観光客の誘致を進め始めた。国内の目的地に関するデータが少ないが、国際観光振興会の報告によると、来訪外客の目的地は東京が56.5%...

2020・2

<日本語論文> ー観光地理学の研究視点:ジオパークと景観との関連ー(2019) 観光地理学の研究視点がGeoparkに対してどこまで展開されているか分析し,また,Geopark研究に活かせる方向性も検討している。海外学術雑誌データーベースでGeoparkとtourismを検...

Comments


bottom of page