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執筆者の写真Chilex

2月日本語論文【キャリア教育】

論文タイトル:進路選択自己効力に関する研究の現状と課題

論文執筆者:富永美佐子

論文執筆年:2008年

論文誌:キャリア教育研究 第25巻 第2号 97〜111貢​


<要約>キャリアが多様化する社会では、生涯にわたって自らの「キャリアを管理するスキル」が強調され、それは、学校段階のキャリア教育において先を見据えたキャリアガイダンスなどを行い、将来について考える力を高めることが必要となってくる。進路選択自己効力とは、児童生徒がキャリア教育で身につけることが期待される力と強い関連がある。そして理論的には、児童生徒の進路選択自己効力に対して介入しすることが、進路に関する様々な問題を抱えた者への介入として最も直接的で有益であると言える。しかし、介入が行われても効果が得れなかった例が本文中で幾つか紹介されている。その可能性としてあげられるのは、自己効力を育成すると考えられる情報源がどのように提供されたか、介入の頻度やそれ以前の進路成熟、質問紙や興味検査といった測定具による実験検証などである。故に進路選択自己効力は、個人が進路を選択・決定するにあたって必要な課題に対応するという能力に対する彼らの信念であるが、向上させる上では、完全に自由で主体的な選択ではなく、社会文化的視点、発達の視点というものが必要不可欠となる。

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