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3月日本語論文【協働学習】
論文タイトル:協働学習が理科の学習意欲に及ぼす影響に関する実践的研究
論文執筆者:滝口耕平、藤田剛志
論文執筆年:2018年
論文誌:千葉大学教育学部研究紀要 第66巻 第2号 337~346頁
<要約>
協働学習は生徒の主体的な学びを促すための学習指導法として注目されている。本研究は協働学習が学習意欲に及ぼす影響について、高校での理科の授業実践で検証した。2016年、千葉県の公立高校の3年生77人を調査対象とし、協働学習の要素を導入した実験を行うクラスと導入しないクラスを設定し、9時間ずつ検証授業を行った。具体的には、前者は観察・実験の予想や考察は全てグループ内で話し合い、全体で発表し、発表後に他のグループの考えなどを参考に最終的な自分の考察をまとめる時間を設けた。後者は教員による説明と生徒個々による学習を中心とした授業を実施した。そして検証授業の前後に理科の学習意欲を測定したところ,協働学習の要素を取り入れたクラスでは有能感や挑戦の平均得点が上昇した。この実験により、有能感と挑戦の2つの要因が高校生の主体的な学習意欲に影響を及ぼすことが示唆された。
<感想>
座って講義を聞くのとグループで活動するとではこのような違いがあり、学習意欲のみではなく、成績の向上にも繋がるのではないかと思いました。授業の工夫が重要であると改めて気づきました。尼っこプロジェクトではもっと主体的に考える場を作っていきたいです。
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