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執筆者の写真Chilex

【6月英語論文】THE EFFECTIVENESS OF USING PROBLEM BASED LEARNING (PBL) IN MATHEMATICS PROBLEM SOLVING ABILI


Amalia, E., Surya, E., & Syahputra, E. (2017). The effectiveness of using problem based learning (PBL) in mathematics problem solving ability for junior high school students. International Journal of Advance Research and Innovative Ideas in Education, 3(2), 3402-3406.


<概要>

数学に関してのPBL(problem based learning)を行ったことによる効果を検証するための研究論文。対象は日本でいうところの中学1年生にあたる学年に実施されている。この論文で扱われているPBLは数学の問題を解くための解き方の部分に焦点を当てられており、数学の問いに対して解法を、一人で試行錯誤しながら考えるという授業形式よりも、グループで話し合い、そこで様々な考え方を出しながら、議論をして正しい解法を考えるという形式です。これを授業形式を変え、トリートメント群とコントロール群を作成して実験を行っています。その結果、授業形式としてPBLを受けた学生は数学の定着度について、講義型の授業を受けた学生と比べて、高くなったという結果が出ました。効果測定として用いたものは数学の記述問題です。


<感想>

私は数学においては、アクティブラーニングやPBLといった授業形式が比較的取りやすいと思っています。特に、中学生などを振り返ると、1つの授業で進む内容は社会などと比べて膨大ではなく、新しいやり方を時間をかけてゆっくりと取り組むといった形式が多かった印象があるからです。一方で、数学は機械的に公式を覚えて、問題だけを解けるようになったり、計算で出た答えの意味を数字としてしか捉えられていなかったりといった問題に陥りがちな科目です。そこで、グループワークなどをとり入れることによって、学生自身が今数学の問題を解くことでどのような物事が分かるようになっているのか、それを用いて何が出来るようになる可能性を秘めているのか、そのような点を意識して授業設計ができるPBLなどの方法はとても有効だと思います。


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