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【1月 書籍】体育会系 日本を蝕む病

サンドラ・フェリン (2020) 光文社新書


<要約>

日本人であれば、何も気にすることなく生活してきた人も多いだろう。しかし、外国人から見ると異様に映る光景だそうだ。それが、日本社会全体で受け入れられている体育会系という風潮だ。著者は日本に住むドイツとのハーフである。著者の視点から投げかけられる体育会系の異様だと感じられる部分、海外との違いなどを分析している。学校教育に潜む体育会系の教育、そして、その教育が社会に出た後にも、どのように会社での関係性、家族、夫婦としての関係性を作っていくのか、また体育会系の考え方とどのように付き合っていけば良いのか、それらを明らかにする一冊。



<感想>

日本に住んでいる人は、多くの方が運動会で組体操をしたことがあるだろう。著者は、この組体操を事故と隣り合わせになりながらも、やるということが体育会系が出した風潮だと述べていた。日本の体育会系の根底には、どのような状況下、例えばとても暑くて倒れそうな日であっても、自身の根性ややる気があれば、何とかなるという根性論があると私も思っている。確かに、日本の社会、特に学校では多くの場面でこの論理で指導をされた記憶がある。当時は特に何も思わなかったが、これを少しでも疑うということが大事なのではないかと感じた。考え方や行動を起こすきっかけが周りがやっているから、といったような同調圧力であってはならないように思う。だからこそ、日本人、特に学生のうちは何かを考える時に自分がどうしたいのか、考えることが重要になってくるのではないかと考える。体育会系的思考がプラスに働くときもある。しかし、そのような場合が多くあっても、今一度考えを少し切り替えるだけの余裕は持っておいて損はないだろうと思う。

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