6月日本語論文【アクティブラーニング】
三尾忠男(2014)「授業におけるアクティブ・ラーニングと オーディエンス・レスポンス・システムの 使用に関する学生の印象評価」早稲田教育評論 第29巻第1号
<要約>
大学の授業でアクティブ・ラーニングなどの活動の導入やクリッカーによる学生参加が注目され、さまざまな試みが始まっている。今回、従来の講義型授業に加え、エンカウンター(受講者全員で教室全体を用いて言葉や文字を使わずに誕生日順に並ぶ。そして隣合う2人でペアとなり、3分間自己紹介を交互に行う。)、レポート相互閲覧(レポートを提出前に、授業中に3人グループで相互に閲覧し、その内容や表現方法など意見交換する。)、教材の体験学習(デジタル教材や実物資料などを回覧し、実際に操作する。)、マイクロティーチング(4~5人のグループで模擬授業をし、その内容等を相互評価する。)を行い、授業改善の工夫の成果が毎回の授業アンケートにより分かった。その結果、授業におけるグループ活動が講義のみの回よりも学生の授業に対する総合的な満足度を高める傾向にあることが分かった。また学生の授業参加意識に対して、クリッカーを用いることで「大教室で発言することははばまれるが、クリッカーを使うことで授業に気軽に参加できるため。」「みんなの答えが見えて良かった」というような肯定的な意見が多かった。
<感想>
私自身、講義型の授業より、アクティブ・ラーニングやクリッカーを用いる方が授業を楽しく学べて、時間が経つのを早く感じます。大教室になるとどうしても授業に参加しているという意識が薄れてしまう傾向にあるが、クリッカーを用いることで周りの人がどのような考えを持っていて、またそのクリッカーで出た結果に対して、周りの人と話すようになり、授業にしっかり参加する人が増えます。またグループで1つの課題をすることは個人でやるのとでは大きな違いがあり、一人では思いつかなかった新たな発想が生まれ、面白いものです。ゼミでは研究報告をし、ゼミ生に意見を求めます。その際にもそういう考え方があったかと関心します。このようにアクティブ・ラーニングを少しでも導入していくと学習意欲が上がると思うので、子ども班でもアクティブ・ラーニングを進めていきます。
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