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6月書籍【教え方】

畑村洋太郎(2007)『数に強くなる』岩波新書


<要約>

<感想>

​私がこの本を手にとったきっかけは、子ども班の活動の中でどうやったらもっとうまく数学を教えられるだろうかと考えていたことにあります。子ども班では現在、尼崎市内の中学校で放課後学習のサポートを行なっており、私は一週間に一回ほどのペースでその中学校を訪れます。放課後学習は基本的に自学で、もしわからないところがあれば私たちが問題を解くためのヒントをあげたり、解法を解説するなどしているのですが、質問される科目は圧倒的に数学が多く、そのほとんどは教科書に載っているレベルの基本的なものです(中には私立高校の難解な入試問題などもありますが)。セオリー通りに説明してわかる生徒もいれば、中にはどれだけ丁寧に説明してもなかなか理解できない生徒もおり、私はそんな生徒が理解できるように教えるにはどうしたら良いのだろうと考えていました。そんな中、たまたま図書館でこの本を見つけ、パラパラとページをめくると中学生から大学生、それから学校で算数や数学を教えている先生に読んで欲しいと書かれていたため、今回読んでみました。私は「数」に対してそれほど苦手意識がないため、この本を読んで数学が苦手な人やそもそも数字に対して苦手意識がある人がなぜそのように感じてしまうのか少しわかった気がします。この本に書かれているように、数への苦手意識をなくすには訓練が必要ではありますが、例えば「17×18」を考えるときに18を「20-2」と考えて「17×18=17×20-17×2」という風に変換すれば楽に計算できることなどは生徒が桁の大きな四則計算への苦手意識をなくすことなどにつながるのではないかと思います。

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