top of page
執筆者の写真Chilex

8月日本語論文【学校生活に必要なスキル】

飯田順子, & 石隈利紀. (2002). 中学生の学校生活スキルに関する研究. 教育心理学研究, 50(2), 225-236.


<要約>

中学生が学校生活を送る上で出会う発達課題・教育課題の解決を促進するスキルの個人差を測定するための尺度を作成することを目的として研究している。この研究は大きく分けて2つの研究からなり、一つ目は項目の選定、二つ目はその項目の信頼性・妥当性の検討だ。

まず、一つ目の項目の選定にあたり、Darden他(1996)によって作成されたLSDS-Bのライフスキルの項目、教師17名を対象とした半構造的面接、中学生108名を対象とした自由記述調査を行っている。

半構造的面接では教師に対して「中学校で問題を抱え始めている生徒や不登校状態にある生徒にどのようなスキルの欠如がみられるか」ということを学習面、社会面、新路面、健康面それぞれの療育について尋ね、計48のスキル項目が得られた。中学生を対象にした自由記述統計では「学習、友人関係、進路、健康についてそれぞれ悩んでいることおよびそれに対してどうしているか」について尋ね、208個の記述が得られた。以上の項目の内容の多党制を検討し、学習面17項目、社会面18項目、新路面13項目、健康面9項目、計57項目が学校生活スキル項目として選定された。

次に項目の妥当性の検討では、中学生809名を対象に調査を行った。その結果男女ともに5因子に分類された。第1因子は自分で行う学習に関する項目の「自己学習スキル」、第2因子は進路決定に必要な意思決定スキルや問題解決スキルに関連した「進路決定スキル」、第3因子は集団活動の際必要とされる「集団活動スキル」、第4因子は「健康維持スキル」、第5因子は「同輩とのコミュニケーションスキル」となった。


<感想>

この論文で構成された尺度を参考にプロジェクトを考えることで、学校生活を円滑に送るために必要なスキルを身につけることができるプロジェクトにすることができるのではないかと感じました。

閲覧数:28回0件のコメント

Comments


bottom of page