8月英語論文【Reading Habits, Socioeconomic Conditions,Occupational Aspiration and Academic Achievementi】
Tran, T., Nguyen, C. T., Vuong, T. T., Vu, T. H., Bui, D. Q., Vuong, H. M., ... & Vuong, Q. H. (2019). Reading habits, socioeconomic conditions, occupational aspiration and academic achievement in Vietnamese junior high school students. Sustainability, 11(18), 1-29.
【要約】
社会が急速に変化する現代の世界では、本を読むことは学生が持続可能な開発のための思考、評価、適応性、創造性などのスキルを育成するのに役立つ。本研究では、北ベトナムの中学生の1676年のデータを用いて、「学生の成績」「読書への意欲」「家族の社会経済的状態」「親の教育」「職業選択」との関連を探った。結果は、STEM科目(科学・技術・工学・数学の4分野に関する科目)において本を読むことと正に有意な結果が得られた。(β: Readbook = 0.425、p <0.0001)、本を読むのが好きな学生は本に興味を持たない学生よりも高いスコアを達成する。驚くべきことに、母親の教育レベルは、大学の卒業証書以上の場合にはβ= 0.721(p<0.0001)で、学業成績を強く向上させる。裕福な家庭の学生は本を買う可能性が高いのに対し、図書館から借りることは金持ちではない家庭で育つ学生の本の主な情報源であるが、裕福な家庭の間でも、書籍を購入するための投資は、読書に興味を持った裕福な家庭の学生の間で本を購入する可能性の間の7%以上のポイントの格差がある。このように、読書には多くの利点があるにもかかわらず、個人的な興味・関心によって読書習慣は決まってしまうという問題がある。
【感想】
現在、子ども班でいつもお世話になっている大成中学校では、読解力プログラムを実施しています。その読解力の効果がどのようにて子どもたちの能力開発に影響を与えるのかについて気になってこの論文を読むことに決めました。この論文を読んで思ったのは、読解力プログラムだけではなく、中学生のみなさんは日ごろから本を読んでほしいと思います。やはり本を読むという行為は人間が本来備わっている「好奇心」を醸成し、人間が人間らしく振舞うために必要なことなのではないでしょうか。
また、この論文で興味深かったのが、「職業選択」に影響を与えるということです。読解力、つまり正しく文章を読んだりすることが一人の人間のキャリア形成にどんなプロセスを踏んでつながるのか。私たちの論文のテーマにも加えたいと思いました(まだ確定していないので何ともいえませんが)。
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