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9月書籍【GRIT やり抜く力】

『GRIT やり抜く力』 アンジェラ・ダックワース著 神崎朗子訳 (2016)

ダイヤモンド社

【要約】

個人の能力は才能によって決まると思われているかもしれない。しかし、実際は才能だけでは個人の能力は決まらない。GRITと呼ばれるやり抜く力も重要であるからだ。やり抜く力というのは、物事を決して諦めることなく、成功するまで粘り強く続ける力のことです。またこのやり抜く力は遺伝的に決まる部分もあるが、自分自身で成長することもできるとされている。その要因は大きく分けて、内的要因と外的要因がある。内的要因はその人が楽観主義か悲観主義かで大きく変わる。楽観主義の人は物事の失敗を一時的なものと捉える傾向にあり、やり抜く力が強い。しかし、悲観主義の人は物事の失敗を自身の能力のなさと捉え、やり抜く力があまり育たないようになっている。やり抜く力に与える影響として外的要因がある。それは、周りの環境によるものである。例えば、やり抜く力が高い人が多い環境に身を置くと、自身もやり抜く力が高まる傾向にある。さらに、尊敬できる指導者のような見本となる存在が近くにいるとその人のやり抜く力も高まる傾向にあることも分かっている。以上のような点から、どんなに遺伝的な才能を持ち合わせている人物も能力を高めるためには、常に粘り強くやり抜く力が必要不可欠だということだ。この2つが上手く噛み合って行くことで、人々の能力は向上していく。

【感想】

私はこの本を読んでみて、人間のやり抜く力は伸ばせると分かり、驚きました。なぜなら、人間の能力は才能として、遺伝的に決まっていてその才能には努力ではどうしようもない壁のようなものが存在すると思っていたからです。偉大な人物は天性の才能で功績を成し遂げたと思いました。しかし、能力というのは、才能とやり抜く力という2つの要因が関わりあって初めて向上するものなので、私たちが分かっていないだけで実はやり抜く力が低いために能力が開花してない人々もいると思いました。そのような人々は自分の持っている力を無駄にしてしまっている現状に気づくためにも、このやり抜く力について知ってもらいたいと思いました。また、周りの環境もやり抜く力に影響するので、そのような力を持った人と同じコミュニティに所属するようにする意識も大切だと感じました。

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