9月英語論文【西ベンガルのロックダウンがその地域の大学生に与える影響】
Impact of lockdown on learning status of undergraduate andpostgraduate students during COVID-19 pandemic in West Bengal, India
<著者>
Nanigopal Kapasia, Pintu Paul, Avijit Roy, Jay Saha, Ankita Zaveri, Rahul Mallick, Bikash Barman, Prabir Das, Pradip Chouhan
<要約>
西ベンガルのさまざまな大学の学部生および大学院生に対するCOVID-19中の封鎖の影響を評価した研究。2020年5月1日から5月8日までの間に「Googleフォーム」を使用したアンケート調査が行われ、合計232人の情報を収集した。
パーセンテージ分布(The simple percentage distribution )を使用して、研究参加者の学習状況を評価し、ロックダウン期間中に学習者の約70%がeラーニングに関与していること、さらにほとんどの学習者は、eラーニングに参加するためにAndroidモバイルを使用していたことが分かった。
学生たちは、うつ病の不安、インターネット接続の悪さ、家庭での不利な学習環境に関連するさまざまな問題に直面しており、遠隔地や周辺地域からの学生はこのパンデミックの間、主に研究のための大きな課題に直面していた。この研究は、社会の脆弱なセクションからの学生の間で研究のための前向きなスペースを作成するためのターゲットを絞った介入が必要であることを示唆しており、雇用されやすさ(employability )と若者の生産性のためのスキルを確実に開発する州で回復力のある教育システムを構築するための戦略が緊急に必要とされている。
<感想>
現在、新型コロナウイルス感染症やその対策が中学生に与えるストレスをテーマとした研究を進めているため、それと関連のある研究ということでこの論文を選択した。
先日中学校で調査をさせていただき、その中で「コロナ禍でどのような時に不安を感じたか、どのようなことに不満を感じたか」という質問項目を設けた。すると、自身や家族が感染することへの不安や、休校によって授業に遅れが出ないか、また3年生からは受験勉強への影響を心配する声が多く聞かれ、この研究において対象となっている大学生と、私たちが対象としている中学生のコロナ禍でのストレスの差を見ることができ興味深かった。今後、今回得た定性データをもとにコロナによるストレスを定量化する質問票を作成し、実証分析につなげていく。
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