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Early childhood education and cognitive outcomes in adolescence: a longitudinal study from Vietnam
「Early childhood education and cognitive outcomes in adolescence: a longitudinal study from Vietnam」Education Economics, Volume 27, Issue 6
(要約)
本研究は、発展途上国であるベトナムのYoung Lives(YL)プロジェクトの縦断的データを用いて、3歳から6歳までECEプログラム(幼児教育)で過ごした年数がその後のアウトカムに及ぼす影響を検証する。これまでの研究は主に米国や英国を対象に行われ、幼児期の教育は、その後の人生の認知的・学問的成果を向上させるのに効果的であることを示している。実証の結果、ECEで過ごした年数が思春期のアウトカムに非常に大きく影響した。例えば言語認知や数学の得点が大きく上昇した。家庭の貧富、地域、民族、母親の教育が認知の結果に大きな影響を及ぼしている。このことは、就学前教育がベトナムの教育状況において重要であり、就学前教育終了時の差は長期的に残る、あるいは拡大することが示唆された。ベトナムなどの発展途上国の教育政策に重要な影響を与えることであり、より不利な立場の人の就学前教育に投資することが効果的である可能性が考えられる。
(感想)
今まで日本で過ごしてきて、就学前教育の重要性やそれによってできる差を強く感じたことがなかった。しかし、本研究の対象であるベトナムような発展途上国においては、幼児期の教育への投資はその後の人生にも大きく影響する可能性があると知り、その重要性に気付かされた。特に貧困層の幼い子どもに教育の投資をすることは極めて困難だが、この結果から有効的なアプローチができるのではないかと考える。
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