【2月英語論文】Relationship between parents' health literacy and children's sleep problems in Japan
【要約】
就学前児童の睡眠障害は、健康や成長を阻害する可能性がある。しかし、子どもの睡眠問題を引き起こす要因はよく分かっていない。本研究の目的は、保護者のヘルスリテラシー(HL)と子どもの睡眠問題との関係を明らかにすることである。本研究は、北海道千歳市の幼稚園2園、保育園2園、幼児教育センターで実施された。
本研究は、多施設共同横断的デザインを用いた。サンプルは、354名の未就学児(3-6歳)とその保護者である。同じ施設に2人以上の子どもが通っている家庭では、一番上の子どもだけに調査への参加を求めた。
子どもの睡眠問題は、日本語版子ども睡眠習慣調査票(CSHQ-J)を用いて評価し、保護者のHLは、14項目の健康リテラシー尺度(HLS-14)を用いて評価した。のち、保護者は2群(高HL群、低HL群)に分類された。重回帰モデリングにより、HLS-14とCSHQ-J得点の関連性を検討した。結果 354人の保護者のうち、255人(72%)が高HL群、99人(28%)が低HL群という結果が出た。
結論 親のHLは子どもの睡眠問題に影響を与えるようである。この知見は、親のHLが子どもの睡眠問題を改善するための介入のターゲットになる可能性を示唆している。
【感想】
この論文の結果から、子供の成長と睡眠の正の関係性を改めて理解することが出来た。子供の睡眠問題を解決するためにも、親が健康を保持することがより重要になることを知った。育児疲れから自分の時間が取れない親もいるかと思うが、そのような親御さんにこそ自分の睡眠時間を確保して子供の睡眠問題を解決してほしいと感じた。
また、この論文では結果を導きだすために重回帰モデルを用いていた。自分も重回帰分析が出来るようになれば、分析出来る事の幅も広がると感じた。これからも勉強を頑張りたいと思えた論文であった。
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