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【10月 書籍】家庭、学校、職場で生かせる!自分と相手の非認知能力を伸ばすコツ

中山芳一 (2020) 東京書籍


<要約>

 本書では、非認知能力なるものを今後どのようにとらえていけばよいのか?実際にどうやって伸ばしていけばよいのか?などについて可能な限り実践本として展開している。いま、非認知能力というワードは、国内外において多くの人たちから関心を集めている。「読み、書き、そろばん」といわれるようなものからIQ、英語力などは数値化できるために認知能力となり、意欲、楽観性や忍耐力、自制心、さらにはコミュニケーション力などは数値化できないために非認知能力となる。ヘックマンの研究では幼児教育の非認知能力が、幼児期以降の基礎学力や年収・持ち家に多大な影響を与えることを示し、その重要性が注目されるようになった。


<感想>

 非認知能力は定義が広いがゆえに、理解することが難しいという側面がある。非認知能力の重要性が高まっていることは認めるが、依然として学歴社会が根強い日本社会において、教育現場が非認知能力にどこまで関与できるかは難しいと思う。ただ、このような状況下でこそ、ヘックマンのような学者たちが研究してきた非認知能力の効果をうたっている論文が重要になっていると思った。ただ、非認知能力に部類されるものの測定の仕方に課題があることは頭に入れておきたいと思う。



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