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【11月書籍】「学力」の経済学 著者:中室牧子
(概要)
この本では、教育の効果を教育経済学である筆者が経済学を用いて実証的に検証している本である。教育に関しては様々な思い込みが広がっている。例えば、ゲームは子どもに悪影響であるとか子どものテストの点数をご褒美で釣ってはいけないなどである。このような思い込みに対して科学的根拠で明らかになっている。さらに勉強の大切さは認知能力だけでなく、非認知能力にまであるとされている。勉強はテストのために勉強をしているのではなく、勉強することによって得られるその先の非認知能力も大切である。また、この部分をあまり重要視していない日本の教育にも警鐘を鳴らしている。
(感想)
教育の効果は確かに様々な思い込みがあることにハッと驚かされた。さらには、それが間違っていたこともハッと驚かされた。私たちが学んでいる経済学を用いることによって科学的根拠を得ることができ、定量的に効果を理解することができるため、とても有効な手法であることを改めて認識させられた。日本の教育にはまだまだ思い込みで動いている施策等がある。このような思い込みから始まる間違った教育を政策を今後しないためにも経済学を用いることの必要性を知った。そして、子どもたちの将来のためになる教育をするべきだと思う。
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