【11月英語論文】The relation between children's health and academic achievement
Eric R. Eide ,Mark H. Showalter ,Dan D. Goldhaber (2010)
“The relation between children's health and academic achievement”
【要約】
様々な健康状態と児童・青少年のテストスコアとの関係を、所得動態パネル調査の児童発達補足データを用いて調査した。所得動態パネル調査の子どもの発達に関する補足資料のデータを使って健康状態が「平均的に」テストスコアとどのように関連しているかを推定し、条件付きテストスコアの異なるポイントでこの関連性を推定する。健康状態とテストスコアの関連性を、条件付きテストスコア分布のさまざまなポイントで推定している(3分位点回帰分析)。なぜなら、健康と学業成績の関係は、テストスコア分布の下層部と上層部で異なる可能性があるからである。私たちは、健康状態が数学と読解のテストスコアとは、平均的にも、学力分布の異なるポイントにおいても、非常に負の相関があることがわかった。テストの点数やその他の結果に関する州や連邦政府の要求に合わせるために学校が資源をシフトしている現在の教育政策環境を考えると、今回の結果は幅広い健康上の成果を監視するという学校の伝統的な役割から資源を削減することには注意が必要である。
【感想】
健康状態とテストスコアに負の相関があるというのはあまりみたことのない結果で驚きであった。ただし、推計結果をみると家庭環境の説明変数が正に有意な結果が多く見受けられた。健康状態にかんしても、細分化すると一概に健康状態がテストスコアを低下させるわけではない。例えばだが、体重がとても低い傾向の子どもはテストスコアに負の効果があったが、逆に体重が平均よりも高い傾向の子どもはテストスコアに正の効果があった。
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