【4月英語論文】Impact of social media on the health of children and young people
D Richards,PHY Caldwell(2015)
<要約>
インターネットまたは単にソーシャルメディアを介した社会的相互作用は、12〜17歳のアメリカの若者の約87%がインターネットを使用し、約51%が毎日インターネットを使用している。つまり、ソーシャルメディアは多くの若者の生活において重要な役割を果たしている。最近の研究では、ソーシャルネットワーキングサイトとそれらの自尊心および幸福との関係に重点が置かれている。本稿では、ソーシャルメディアが子供や若者の健康に与える影響に関する文献をレビューしている。関連する論文は、Medline、Embase、およびPsycINFOデータベースから特定されている。調査によると、ソーシャルメディアが子供や若者に与える健康への影響は、メンタルヘルス、特に自尊心と幸福の分野で最も大きく、サイバーいじめと「Facebookのうつ病」に関連する問題があるということが判明した。よって、ソーシャルメディアの使用と自尊心および身体イメージとの間には関連性があるといえる。だが、原因と結果を特定することは困難であり、それは若者の性質に関連している可能性がある。
<感想>
子どもの教育や成長、精神的・身体的健康を語るうえで、ソーシャルメディアは欠かせない存在となっている。この2つの関係性において、ソーシャルメディアは子どもに負の影響をもたらす「悪」的な存在とされることが多い。だが、実際にそうなのだろうか。私からすると、身勝手で無責任な大人たちが、自分たちに非があることを認めたくないがために、ソーシャルメディアに責任転嫁しているようにしか思えてならない。ソーシャルメディアを責めて、「悪」的な存在に仕立て上げても、ソーシャルメディアは声をあげて反発しない。そのため、大人たちは自分たちではなくソーシャルメディアに全ての責任を押し付けようとする。確かに、ソーシャルメディアを利用しすぎることは、私たち大人にも良くない影響をもたらす。一方で、ソーシャルメディアから享受できるものはたくさんある。つまり、子ども並びに若者が正しくソーシャルメディアと付き合える環境を整えることで、彼ら彼女らの成長、精神的・身体的健康に良い影響を与えることも十分に考えられる。だが、大人たちはこれを面倒に思い、怠っている。これでは、子ども、若者がかわいそうである。大人は「大人」としての役割をしっかり全うすべきである。
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