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【4月英語論文】School Attachment Among Latino Youth in Rural Minnesota

Joseph D. Diaz (2005) ”School Attachment Among Latino Youth in Rural Minnesota”, Hispanic Journal of Behavioral Sciences, Vol. 27,pp300-318.


<要約>

 学校への愛着の理解は個々によって異なることが考え得るが、⼀般的には「⽣徒が学校のコミュニティに組み込まれ、その⼀部であると感じる程度」を指している。本研究では、ミネソタ州のラテン系の田舎の学生のグループにおける学校の愛着を調査するために、14校に調査を依頼した。調査結果は、コミュニティイベントへの参加頻度と、生徒が行った課外活動の数によって、生徒の学校への愛着のレベルが高まることが示された。研究の制限によりすべてのラテン系の学生への一般化が妨げられているものの、学校への愛着の理論と一致していた点として、学校への愛着のレベルが高いほどリスクの高い行動が減少したことが挙げられる。先行研究では、学校への愛着は⼈種グループ間で異なることが⽰されている。本研究により、調査対象の米国外で生まれた生徒は、米国で生まれたラテン系の生徒よりも学校に愛着を持っていることが判明した。


<感想>

 学校への愛着は生徒の育成に大きく関与するため、研究するべき議題だと考える。学校への愛着を促進することは、⾃⼰破壊的、または反社会的行動の発⽣率を減らす可能性が示唆されたことで、学校の在り方や教育方針などの改革を促すきっかけになることを願う。ただ、このような行動の発生率を減らすためには家族や子どもの周りにいる人たちの言動も大切だということを強調したい。近年、子どもの全てを学校に任せて、学校が自分のしてほしいこととは異なる行動や決定をした場合、文句を言う親が増えている感覚がある。もちろん、子どもの健全な育成に向けて、学校ができることはあると思う。だが、学校だけでは足りない部分がある。加えて、学校を運営しているものは人間のため、当たり前だが限界というものが存在する。だからこそ、本研究で示されていることに加えて、子どもたちの家族や周りにいる人たちの言動も欠かせない、共働きが多くを占める現代では、より一層強調するべきことだと考える。



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