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【5月日本語論文】アクティブラーニングの学習効果・・・

執筆者の写真: ChilexChilex

「アクティブラーニングの学習効果に関する検証 ~グループワーク中心クラスと講義中心クラスの比較による~」

杉 山 成・辻 義 人


<概要>

アクティブラーニングには,知識の定着・確認を目的とした演習・実験等の「一般的アクティプラーニング」と,知識の活用を目的とした PBL,創成授業等の「高次のアクティブラーニング」があるが(河合塾,2011),本研究の対象科目は前者のカテゴリーに該当する。 この論文では筆者が大学で開講している「心理学Ⅱ」という授業において、講義中心の授業を行うか、グループワーク・授業外学習を含めてアクティブラーニングを行うかで、学力・授業関心度・満足度においてどのような差が生まれるのかについて検証した。授業は全15回行われている。結果としては、授業関心度・満足度についてアクティブラーニングを行ったグループの方がいずれも高い結果となった。学力については、期末試験の穴埋め問題については差がなかったものの、中間試験(全部論述問題)と期末試験の論述問題についてはアクティブラーニンググループが高い傾向になった。この結果から、穴埋め問題などの試験前の学習で補完できるものは講義型でも対応可能だが、答えのない問いについての論述問題は講義型ではなく普段からグループワークなどを実施しているアクティブラーニンググループが高いことが伺える。

<感想>

今回の論文で印象に残ったのは、「一般的アクティブラーニング」と「高次のアクティブラーニング」の2種類があることでした。私たちの論文ではアクティブラーニングをどのように分けて実施しようかという点で躓いていたのですが、今回の論文での分け方はとても参考になりました。知識の定着を目的としたアクティブラーニングより、知識の活用を目的としたアクティブラーニングの方が学校の成績にはすぐに反映させられないかもしれないが、学習意欲や授業外学習への取り組み姿勢には影響があるのかもしれないと思いました。この点を踏まえて授業コンテンツの作成にとりかかりたいと思います。

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