【7月日本語論文】児童における一日の生活リズムとう蝕経験
中島伸広、岩崎隆弘、加藤考治、各務和宏、伊藤律子、森田一三、中垣晴男 (2008) 学校保健研究
<要約>
歯の健康には生活習慣および食生活習慣が重要であることが明らかにされている。8020調査によると、80歳で20歯以上を保有している者は小学生時のしつけが影響していた。このことは、学童にとって望ましい生活習慣および食生活習慣を形成していくことが生涯の歯の健康にとって重要であるといえる。一方、生活習慣の改善には個人の努力だけでなく社会全体としても健康づくりを支援していくこと、健康づくりのための環境が不可欠であるとしている。本研究では、う蝕経験と歯磨き習慣との間に関連がみられなかった。歯磨き習慣はう蝕、歯肉炎や口臭予防など口腔の健康において大切であり、歯・口腔の健康との関連が示されている。本研究では、朝は約8割が、夜は約9割の児童が歯磨きをしており、歯磨きをしない者が少なく、う蝕経験との間に統計的に有意な関連を得ることはできなかった。
<感想>
本研究でも指摘している通り、小学生のころの生活リズムは非常に重要だと考える。私は親が厳しい人だったため、歯磨きや顔を洗うなどのことをサボると怒られる環境で育った。睡眠時間にも厳しく、寝ないといけない時間が決まっていたり、朝ごはんは全て食べきれなければ、怒られながら、そして泣きながら無理やりお腹の中に詰め込むという非常に嫌な記憶がある。また、親が当時流行っていたゲームの悪影響を気にしていたため、欲しかったゲームを買ってもらえた時期も遅く、回りの子が持っている中で自分だけが持っていないことが多々あった。そのため、そのような家庭環境がとても嫌で、他の家庭が羨ましいと思っていた。だが、今考えると、小学生のころの生活は非常に規則正しく、それが中学校や高校まで続いていたため、親の指導はありがたいものだったと感じる。ただ、自分に子どもができた場合、親の厳しい指導を受け継ぐことは恐らくないと思う。
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