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【8月 日本語論文】対人ストレスとアサーション、セルフ・コントロールの関係

玉瀬 耕治、角野 文宣 (2005) 教育実践総合センター研究紀要


<要約>

 心の健康、すなわち精神的健康がどのような状態を意味するのかについて、ごく常識的な視点から次のように考えることができる。①現実認識が的確であること、②セルフ・コントロールができていること、③自尊感情が適度に高いこと、④人と親和的関係をもてること、⑤生産性が適度に高いことなどである。それらの要件が十分に充たされている人は心が健康であるといえるであろう。一方、現代社会はストレスに満ちみちている。心の健康を阻害する要因としてのストレスについては、多くの研究者がこれを取り上げ、すでに数多くの研究が蓄積されている。ストレス事態にいかに対処するかが健康を維持していく上ではきわめて重要である。本研究では対人的なストレスに焦点を当てている。改良型セルフ・コントロールの能力を高めることによって、対人劣等ストレスを軽減できる可能性があるといえる。周囲の人が自分のことをどう思っているのか気になるなどの対人的な劣等意識を過度に持つことは、精神健康を維持していく上で、マイナスの要因となることはいうまでもない。このような意識を軽減し、より積極的に人との交わりをもてるようになるために、セルフ・コントロールの能力を高めることが有効であるといえる。とりわけ、改良型のセルフ・コントロールの能力を高めることが必要である。


<感想>

 ストレスとの向き合い方は非常に大切であり、上手にストレスから抜け出す思考回路を持っていないと、うつなどの精神病にまで発展しかねない。それは子どもたちも同じ状況にあり、特に敏感な時期の子どもたちは特有のストレスに悩まされることもある。本研究でも着目している人に関するストレスは、子どもたちはもちろん、大人にとっても難しい問題である。現代は様々なものが発展して非常に便利な暮らしを送れるが、人との関りをなくして生きていくことはできない。ある程度の水準の生活を望むのであれば、最低限度の人間関係の構築や、つながりは必要であろう。これは今後も変わりにくいことだと思うため、自分の身を自分で守るためにも、ストレスへの正しい対処法を身に付けておくべきだと思う。ストレスフリーな社会に、と言っているコマーシャルを見たことがあり、「それは絶対に無理」と思った記憶があり、今でもその考えは変わらない。そのため、ストレスに上手に対処できる必殺技を個々人が忍び込ませることが大切だと思う。



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