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【8月 書籍】方法としての子ども

小浜逸郎 (1987) 大和書房


<要約>

 本書は、日ごろ私たちにとってもっとも身近でありながら、そのありかたが私たちとはどこか違っているために、また私たち自身がかつてそれでありそこからでてきた存在であるために、そして私たち自身がその生命を守り育ててやらなくてはならないために、強い関心を抱かざる負えない対象すなわち、子どもについて、いろいろと考えをめぐらせたものである。1章では1冊の何気ない絵本を仲立ちとして、子どもという対象からどんなテーマが導き出されるか、2章では子どもたちに対する私たちの捉え方を反省し、3と4章では人間はどのようにして人間になっていくのか、5章ではなぜ子どもたちはサンタクロースをある時期から信じなくなるのか、6章では遊びと労働はそんなに違っていないという考えの提示をしている。


<感想>

 子どもはとても繊細で素直さもあるからこそ複雑な一面もある存在だと思っている。そのため、私は子どもと接することがあまり得意ではなく、何故かビビってしまう。そんな私にとって、子どもという存在があらゆる観点から書かれている本は、筆者の主観が含まれていることを加味しても、非常に面白いものであった。私は子どもと接する時に、色んなことを考えてしまう。考えすぎて、子どもと接する時におどおどして、上手に話しかけることができなくなる。だが、考えすぎずに子どもたちと接することも良いのかもしれないと思った。これは、何も考えずに子どもたちと接するという訳ではなく、考えすぎないで心を少し楽にして接するということである。本書を読んで、自分の子どもたちとの向き合い方について考えることができた。



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