【8月英語論文】Adolescents’ academic achievement and life satisfaction: the role of parents’ education
(要約)
本稿では、教育において青年期の生活満足度(LS)に焦点が当てられている。青年期の学業成績とLSの関係を調べた研究では、矛盾する結果が示され、その理由は完全には理解されていません。本研究では、青年期の学業成績とLSとの関係の潜在的なモデレーターとしての親の教育の役割を調査した、ドイツの高校生のサンプル(N= 411)で、両親の学歴を使い、学生の学業成績は、5つの科目の成績平均を使っています。結果は、母親の教育のみが学業成績と学生のLSと正の関係があることを示した。しかし、学業成績とLSの正の関連性は、母親が自分の子供と同じかそれ以上の学歴を達成した学生のグループにのみ見られました。しかし、父親の学歴は、それぞれの関係の重要ではありませんでした。学業成績とLSは必ずしも関連性がないことが分かった。今後は父親の学歴と母親の学歴に関して違いがあることに議論の余地がある。
(感想)
親の学歴が子どもの教育に大きな影響を与えていることは十分に理解されている。今回の論文では、子どもの生活満足度に正の影響を与えているのは母親の学歴のみであることはとても興味深い。さらには、自分の子どもかそれ以上の学歴を達成した学生に限るところも興味深い。これは、自分の学歴が高いと子どもの学歴の高いところを目指させたいという親の願望の影響であると考えられる。このように教育において親の役割というのは非常に重要である。子どもの教育の橋渡しをするのは親の役目ではあるが、勉強を強制させるのは違う。特に中学生は反抗期を迎え、親と子の関係も順調にはいかないだろう。そんな中で親が子どもに教育を強制させると子どもはより勉強しなくなる。大事なのは、勉強の重要性や勉強をすることを見守ってあげることが必要ではないかと思う。
(Written by Julia Crede , Linda Wirthwein , Nele McElvany , Ricarda Steinmayr)
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