9月日本語論文 【学習感想を踏まえた算数科の授業改善】
9月論文
http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/20.500.12000/44508/1/No3p53.pdf
学習感想を踏まえた算数科の授業改善 : 仲間のよさに気づく子どもの姿を通して
金武正哉
琉球大学大学院教育学研究科高度教職実践専攻年次報告書
2019年
<要約>
本研究では毎時間算数の授業の終わりに学習感想(「わかったこと・できたこと」「考えたこと」「気づいたこと」「友達のよい考え・学んだこと」)を生徒に書いてもらい、教師は書かれた内容を参考にして、次の授業構成を考え、「子どもが筋道立てて考えることができるようになること」を目指して、授業を行った。研究により、授業改善には「子どもの発言に寄り添うこと」「子どもの主体的な活動を中心にすること」を視点に当て、子どもの姿をよりよくイメージすることが重要であることが分かった。しかし、すべての授業で仲間のよさに気づく子ども、筋道を立てて考える子どもの姿をイメージすることはできなかった。今後も授業の中に学習感想を取り入れ、「自分の考えについて,再度見直しをしている」といった子どもに寄り添った授業構成、そして「子どもの発言」「子どもの主体的な活動」を大切にしながら授業改善を行っていきたいと語っていた。
<感想>
算数の授業というと、先生の説明を聞いて理解すること、分からない問題があれば誰かに教えてもらうというイメージでした。一方、感想を書く授業は何か見学をしたときやお話を聞いたとき、読書感想文などが多かったです。そのため、算数の授業で感想を書く、特に友達の考えを評価するというのは興味深かったです。今まで尼っこプロジェクトでは振り返りシートを記入してもらっていましたが、その内容は自分自身の感想だったので、今度の尼っこプロジェクトでは授業終わりに振り返りシートを記入してもらい、隣の席の人と交換して読み合ってコメントを書くということを考えています。私たちはこの論文を参考に振り返りシートを作成していきたいと思います。
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