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8月書籍【インクルーシブ教育】
中瀬 浩一 井上智義 (2018) 『特別の教育的ニーズがある子どもの理解』 樹村房
【要約】
インクルーシブ教育は障がいのある子どもがただ地域の学校に入っていればよいものではない。「障がい」とひとことに言っても一人一人の状態は違い、貧困や使用言語の違いのある子どもの特別の教育が必要である。また、福祉教育と特別支援教育は切っても切れない関係であり、特別な教育支援ニーズがある子どもたちは社会的弱者といえる。支援が無ければ教育を受けることができない子どもたちに適切な支援をするためには、福祉の考え方が必要である。本書では、教育実習や介護実習に行く前に知っておきたいトピックが記されている。
【感想】
家族であっても、友人であっても自分と全く同じ人間だということはあり得ません。苦手なことも得意なことも違います。また、障がいのある人もどのように障がいが日常生活に影響を及ぼすかだって人それぞれです。ですが、教育を受ける権利は全員にあります。ただ、支援をするのではなく、一人一人に合わせた支援が必要でそのための手法を学ぶことでよりよい教育ができるのだと実感しました。これから教師になる人だけが子どもの教育に携わるわけではありません。子どもにかかわる人すべてが考える必要があると感じました。
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