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​関西学院大学 経済学部 栗田研究室

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Oversea

Field Work

​栗田ゼミでは毎年3年生の夏に、途上国でのフィールド調査を行います。

帰国後は調査で得たデータを元に、共同論文を執筆します。

ここでは、1期生から6期生までの調査の様子と、論文の紹介をします。

6期生

調査地:セネガル共和国

​調査期間:2018年8月 

5期生

調査地:マダガスカル共和国

​調査期間:2017年8月 

4期生

調査地:マダガスカル共和国

​調査期間:2014年8月 

3期生

調査地:ケニア共和国

​調査期間:2013年8月 

2期生

調査地:カンボジア王国

​調査期間:2012年8月 

1期生

調査地:ベトナム社会主義共和国

​調査期間:2011年8月 

Agriculture

セネガル農村における自助努力支援がもたらす

農家のマネジメント能力への影響

-SHEPの事例を用いて-

Agriculture

マダガスカル農村における稲作新技術の

社会学習要因と情報の中心性

Agriculture

マダガスカルにおける稲作技術

PAPRIZの非効率性の分析

Agriculture

ケニア農村における

非農業収入と品種の多様化の果たす役割

Agriculture

カンボジア農村は稲作において

​最も効率的な生産を行っているのか

Agriculture

ベトナム農業における所得格差の諸要因

​~ベトナム農村調査データによる計量経済学的分析~

Internship

途上国でのフィールドワークを終えると、3年生はその足で海外インターンシップへ向かいます。主にインドネシアで行われており、2~4人ずつに分かれて企業で1ヶ月半のインターンシップを経験します。

ホテルや日本語学校、雑誌編集社など様々な分野において、「海外で働くとはどういうことか」を実務を通して学びます。

​以下ではインターンシップを終えたゼミ生の感想を、分野ごとに掲載しています。

 

Hotel

ホテルでのインターンシップでは、2人ずつホテルに分かれ、ゲストリレーション(フロント業務)・マーケティングチー等に参加しました。どのチームも“お客様にとって幸せな滞在”を実現するために、日々努力していました。

Publisher

日本人観光客向けのバリ島のフリーペーパーを出版している会社で、取材、記事作成、校閲などの雑誌編集の仕事を体験しました。また2018度はメイン業務として、学生主体のビーチクリーンイベントの企画・運営を行いました。

Surf school & Bus company

サーフスクールでは、バリにサーフィンをしに来てくれた方々に最高の海を体験してもらう、お手伝いをしました。また、バリ唯一の公共バス会社では、バリベンチャーという新しいツアーの企画に携わらせて頂きました。

Japanese-language school

日本の文化や、万一のために常備薬などを学校の授業やレジュメを通じて紹介しました。ウダヤナ大学日本語学科の教授補佐では授業に参加し講師として教えたり、授業時間外の日本語勉強クラブや弁論大会に向けた練習のサポートを行っていました。

​ホテルでのインターンを終えて

「Start in time to take your time.」
 私は、バリの5つ星ホテルのThe Patra Bali Resort & Villasで1ヶ月間インターンシップを行いました。私のインターンシップは、初日に統括マネージャーから「君はたった一ヶ月間でこのホテルにどのような価値をもたらすことができるんだ?」と質問されたことから始まりました。「限られた時間」の中でこのホテルにどのような貢献ができるだろうか、このホテルをどうすればお客様にさらに喜んでもらえるかをずっと考えていました。
 Sales and Marketing officeに配属され、雑務をこなす中、自分に何かできることはないかと考え、アジアマーケットの動向をレポートにまとめました。統括マネージャーやVice presidentに日本人や中国人客が増加しているホテルではお客様に合ったサービスを導入していることを伝え、サービス向上及び日本語版及び中国語版ウェブサイトの作成を提案しました。その後、了承を得ることができ、日本人及び中国人客の接客指導と日本語版及び中国語版ウェブサイトの作成を行うことができました。さらに勤務先のホテルでは、日本食を朝食及びレストランで提供しており、日本料理の改善を行いました。具体的には、握り寿司と巻き寿司の具材の変更や作り方を指導しました。
 インターンシップの最後にプレゼンテーションを行い、インターンシップ中に出来なかった、広報時期及びホテルのサービス改善の提案を行いました。統括マネージャーから、「君は短期間でこのホテルに変革をもたらしてくれた。給料を渡せないのが残念だ。」とお褒めの言葉をいただきました。
 私は職場の温かい上司や同僚に支えられることによって、このホテルに何かしたいと思うようになっていました。彼らは決して怠けることなく、日本人と同じぐらい働いていました。それにも関わらず、バリのご飯やお菓子を毎日私のために持ってきてくれました。彼らの温かさにどうにかして答えたいという思いがこのような成果をもたらしたのだと思います。

【5期生 上村 光】 

 ずっと希望していたホテルでのインターン。それも五つ星ホテルだと最初に聞いた時にはワクワクが止まりませんでした。去年、ホテル内の日本レストランのメニューを改善した先輩の話をずっと聞いていたので、私も何かホテルの改革を行って、貢献してやるのだと意気込んでいました。しかし私が派遣されたのは、経営には一切関わることのできないフロント業務でした。最初は残念に思いましたが、まず現場のことを知らなくては何もホテルに提言できないだろうとすぐに切り替え、一人でもファンを増やすことのできるような接客を行うことを目標に業務に励みました。しかし、私の前に言語の壁が立ちはだかります。すでにセネガルで通訳と共に英語で調査をしていたので、何とかなるだろうと考えていましたが、甘い考えでした。通訳と話す英語とホテルマンとしてゲストに接する英語はまるで別物でした。相手の要望を聞きとることができず、何度も冷たい目で見られ、辛い思いもしました。「話しかけるなオーラ」を出してしまうほど接客が怖くなってしまった時期もありました。そんな時に支えになったのが日本人ゲストの方の「頑張ってね」という温かい言葉でした。「ホテルを改革する」と意気込んで始まったインターンでしたが、まずは目の前のゲスト一人一人と交流したいと思うことができました。とても印象的な経験があります。日本から来た老夫婦の対応をしている時でした。自分のできる限りの丁寧で親切な接客を心掛けました。すると、チェックアウトの際に彼らからチップをいただくことができました。チップは市場取引とは全く性質の異なる、気持ちから生まれるお金のやり取りです。私の頑張りがこの人に届いたのだ、ということを目に見える形で確認することができたのが大きな自信となり、喜びになりました。このチップで買ったビールが本当においしかった。こうした経験を積んで学んだホスピタリティは私にとって最も大切なバリのお土産になりました。

​【6期生 魚谷 航平】

 

​雑誌編集社でのインターンを終えて

 バリ島のインターンシップの1ヶ月間を通して印象に残っていることは2つあります。1つ目は多様な価値観です。私がインターンシップをさせていただいたのは、、主に日本人観光客を対象としたバリ島のフリーペーパーを作成している出版社、アピ・マガジン社でした。そのため、会社では日本人とインドネシア人が一緒に仕事を行なっています。また、フリーペーパーは日本語版だけではなく、英語・インドネシア語版もあり、基本的に同じ内容を取り上げています。しかし、日本人とインドネシア人は、一般的に良いと思う雑誌のテイストが全く違い、それぞれの価値観に合わせたデザインで作成されていました。そして、日本語版の掲載する写真や表紙も、日本人とインドネシア人でも捉え方が違いますが、現地の目線を取り入れるために一緒に選定を行なっていました。価値観が違うけれども互いに尊重し、柔軟な対応をしながら雑誌をつくることは、現地で作成しているからこそ行うことができることではないかなと感じました。2つ目は女性の活躍です。私はインターンシップで次月号に掲載される記事の撮影するために、様々なレストランへ行きました。そのときにお話する責任者のほとんどが女性の方で、どの方も熱い心を持ち、それぞれの仕事場で活躍していました。バリ島でインターンをする前には、日本と同じようにバリにもジェンダー格差があり、女性が働くことが難しい環境があると勝手に想像していたのですが、現実は大きく違い、女性がいきいきと働き活躍する場が多くあることが分かり、新たな発見となりました。このように1ヶ月という短い間でしたが、貴重な体験をさせていただき、バリ島で働いたからこそたくさんのことを知ることや学ぶことができました。

【5期生 酒井 菜緒】​

 バリ島では、アピ・マガジンという観光雑誌の会社でインターンシップを行いました。そこでは主に、次回号の特集や雑誌の編集をしていました。読者が今欲しい情報は何なのか、また一言で商品の魅力を伝える難しさなどを学びました。
 また、バリ島には環境汚染の問題があります。インドネシアには200以上の島から成り立っており、雨季になると波に流され漂流物がバリ島のビーチに流れ着きます。他にも観光客の増加に伴うゴミ排出量がバリ島のゴミ処理能力を上回り適切に処理できていない現状などがあります。このことに危機感を持ちビーチクリーンイベントを行いました。その為に私たちは、バリ島の5校の小学校に環境保護についての授業をしに行きました。また、バリ島にある4社の協賛を得て、ビーチクリーンイベントを開催し、60人の方に参加して頂きました。バリ島でのイベント開催は、想定していないところで躓きます。メールの返信が来ない。協賛の仕方が日本とは違う。新しくプロジェクトを作り、実行させてくれるのも栗田ゼミの良いところだと思っています。この活動で苦しいことの方が多かったはずなのに今はいい思い出になっています。そして、自分の力になっていました。挑戦することの怖さと楽しさを知ったバリ島でのインターンシップになりました。

​【6期生 田仲 悠介】

 

​サーフスクール&バス会社でのインターンを終えて

 セネガルから直接バリ島に移り、最初は天国にでも到着した気分でした。到着2日後にインターン初日を迎え、私は最初の3週間は「クラクラバス」というJTBの子会社で、残りの2週間はサーフスクールの「DEKOM」での勤務を行うことになりました。クラクラバスでは、バスの利用客が少ないという問題があり、その理由として日本人はそもそもあまりバスを使わないことや、バリ島の繁華街は異常なまでに渋滞が酷いことが理由として挙げられていました。それに加え、サービス開始から数年しか経っていなかったので、知名度が低いということも問題でした。去年の栗田ゼミのバリ島空港調査の結果から若年層の渡航、特に日本人女性客が多かったため、私たちは若者の視点から、情報拡散のためにインスタ映えをするようなチケットデザインへの変更を提案し、最終日には従業員の方と試作を作成するまでに至りました。従業員の多くない中小企業なので直に社長からお話を聞くことができたり、私たちの考えを社長に直接提案することができたりしたので、私にとって他の日本でのインターンには無いとても有意義な時間でした。その後、私のDEKOMでの勤務が始まりました。ここではスクール内の内装が開業当時から変化がなく暗い状態で、お客さん同士がレッスン後にスクール内において楽しく会話を交わせる場所がなかったので、壁面に明るい波のペイントを施し、サーフボードを再利用した長椅子を設置することでお客さんの憩いの場を提供すると共に、インスタ映えスポットを作成することに成功しました。また、レッスン後に「お客さんにレッスン中に撮った写真の購入を勧める」という業務がありました。しかし、写真の値段が高いために購入せずに残念そうに帰る方が多く、ボードに乗っている写真を持たずに日本に帰られていました。そこでボードと一緒に写った写真を私たちが別で1枚撮り、DEKOMのインスタの公式アカウントで上げさせてもらう代わりに、その写真をプレゼントするという方法で情報拡散を狙った改善を行いました。このように私たちの案が採用され、異国の地の会社の一部となっていくことにとても楽しみを感じられた1か月間でした。

​【6期生 金澤 昂季】

 バリ島での1か月半は、私の人生を変えました。初のインターンシップ経験が海外であることがとても勉強になりました。社会人の目線になって働くことが出来たともいます。利益を追求する姿勢や顧客の満足度を高めるために常に考えていました。
 私は、関学OBの方が経営されている「DEKOMサーフスクール」と「kura-kura bus」でお世話になりました。サーフスクールでは受付スタッフとしてレッスンを受けに来る、お客さんを英語で受付などを行っていました。なれない英語での接客に最初は固くなってしまっていました。しかし、バリ島ではリラックスして接客することがお客様にとてもいいことが分かりました。最初は苦だった接客業も、お客さんが来るのが楽しみになっていました。仕事中はデスクにいるだけでなくビーチにでて、写真を撮ったりお客さんとコミュニケーションをとっていました。バリはとても不思議な場所です。飾らない自分が出たのです。年が一回り離れていてもフラットに話すことができ、お客さんに楽しんでもらっていることを実感しながら、私も楽しんでいました。
もう一つの会社では、ツアー企画担当としてチームに入りました。サーフスクールとは異なり、デスクで働いていました。チームの中でも楽しく働くことが出来ました。私なりの提案資料を毎晩作成し、出勤時にチームに報告しフィードバックをもらうことが日課になっていました。チームに置いて行かれないように、自分から発信しようと努力しました。提案した資料からいくつかの案が採用され、嬉しかったことを覚えています。海外の人と一緒に働く経験、自分が主体的にチームで関わる重要性を学びました。とても勉強になった一か月を支えてくださった社長に、心から感謝しています。
 私は将来、「海外ではたらきたいなー」と漠然と思っていましたが、この経験を通してその思いがさらに強くなりました。OBの社長同様、バリ島といった一つの経済に貢献して、誰かの為に働くことは素晴らしいと思いました。海外で活躍できる人になりたいです。

​【6期生 小出 将宏】

 

​日本語学校でのインターンを終えて

 これまでインターンシップに参加したことがなく、インドネシアにも行ったことがなかった私にとって、バリ島でのインターンシップはたくさんの気づきがあり、とても貴重な経験となりました。多くのゼミ生はバリ島でのインターンシップで、ホテルで働いていた一方で、私は日本語学校へインターンシップに行った数少ない学生の1人でした。はじめは正直、自分が日本人であるとはいえ、正しい日本語を教えることができるのだろうか、どのように日本語を教えればよいのだろうかといった不安がありました。しかし意外にも、一緒にサッカーなどの運動をしたり、日本の歌を歌ったりと、授業以外の時間で学生や先生と毎日のように楽しく過ごす時間があったことですぐに打ち解けることができ、授業も楽しみながら教えることができました。何より、バリ島に初めて来た私を受け入れてくれ、気軽に親しもうとしてきてくれた彼らの姿勢は本当に嬉しかったです。
 日本語学校では、日本で働きたいという強い意志を持つ、自分と同世代の学生が必死に勉強しています。そして実際に彼らの中にはその夢を実現させ、すでに日本で働いている人もいます。しかしその背景には、バリ島では働いていても十分な賃金を得ることができないこと、家族を手助けしたいという気持ちがあります。このことはこれまでバリ島といえば、「リゾート地」というイメージしか抱いていなかった私にとっては衝撃であったとともに、自分は自分自身や世間の概念や価値観にとらわれていたのだなと気づくことができました。おそらく、今回のバリ島での経験はインターンシップという肩書であったとはいえ、日本のインターンシップとはまったくの別物であり、日本にいるだけでは決して経験することができない、かけがえのないものだったと思います。私はたくさんのかけがえのないものを今回のインターンシップで得ましたが、学生たちも私の授業で何か得てくれていることを祈るばかりです。

​【5期生 黒石 健太郎】

 私はバリ島のヌガラという場所にある日本語学校でインターンシップを行ってきました。ここは、バリ中心部から車で3時間ほどかかる田舎で、周りには観光名所と言えるような場所もなく、穏やかな町でした。先生から、私のインターンシップ先を聞かされたとき、“こんな遠くに行くのか、、”と驚きました。
 日本語学校に到着したその次の日からいきなり授業を持たされ、何をしたらいいのか全く分からない状況でインターンが始まりました。分からないままに授業をしてみたものの、やはり生徒に理解してもらえることはなく、手ごたえのない授業となってしまいました。それからも毎日1時間ほどの授業を担当しましたが、手ごたえのある授業がなかなかできず、毎晩明日の授業は何にしようか考え続けました。そんなときに去年訪れた栗田ゼミ先輩方の取り組みを参考にして、私たちも形に残る授業をしたいと想い、BEGINの島人ぬ宝を歌って、動画を撮ったり、折り紙をしたり、日本食の調理実習をしたり、日本の文化を通じた授業を行いました。すると今まで以上に生徒の反応も良く、何よりも私たちと生徒の仲が深めることができ、それからの授業もより良いものにすることができました。
 この一か月半という時間で私はかけがいのない経験をすることができただけでなく、かけがえのない仲間ができたと思います。私は本当に日本語学校の生徒・先生、そしてヌガラという町が大好きになりました。
 私は本当にヌガラの日本語学校でインターンシップできて良かったと心から思います。

​【6期生 向井 里於】