絵をクリックすると、これまでに作成した絵本を読むことができます。
カンボジアの子どもたちに向けて
カンボジアは、現在でも学校教育の整備が遅れています。
また、商業出版が確立しておらず、子どもの本が圧倒的に不足しているため、教科書や学校で使用する教材以外の本を子どもたちが手にすることはほとんどありません。
本(ストーリー)に初めてふれる子どもたちを想定し、現実に近づけつつ、 ファンタジー要素を取り入れたオリジナルストーリーの絵本となっています。
この絵本を通じて、自分の夢や将来について考え、扉を開くきっかけにしてほしい。
目的や目標を持って努力し、将来の可能性を広げてほしい。
そんな想いを込めて制作しました。
多くの皆様にご協力頂きましたおかげで当初200人の子どもたちに絵本を贈る予定でしたが、300人を超す子どもたちに絵本を贈ることができました!
子どもたちに
夢や希望を与えられるような本にしたい
マダガスカルの子どもたちに向けて
「夢は、先生になること」
そんな思いを抱く少年トムは、喋る不思議な木のクリタスの助言により、夢を叶えるために勉強の旅に出ます。
行く先々で動物たちからクイズを言い渡され、トムは友だちと知恵を出し合って答えを導きます。
勉強の旅を通して、まだまだ世界は知らないことだらけで、可能性に満ちあふれているということを知るトムと友人たち。
やがて、先生になるという夢を叶えたトムは、最後に生徒達に問いかけます。
「最初は一人だったんだ。だけど、みんなが助けてくれたから最後までこれたんだよ。僕の友だちはどうして僕に協力してくれたんだと思う?」
絵本には、答えのあるクイズから、答えのないクイズまでがちりばめられています。
考えて、わくわくしながら読み進められるよう工夫しました。
また、私たちからの「子どもたちの一生に寄り添える本にしたい」という願いから、大人になって再び読んだときにも、
「人とのつながり」の大切さを考え直すきっかけになる「問いかけ」を最後に用意しています。
勉強を通して子どもたちの未来の可能性をひらき、
国がは転しても失ってほしくない
「人と人とのつながり」を感じ取ってもらいたい
ケニアの子どもたちに向けて
ケニアの小学校における問題点の一つに、教材などの不足が挙げられます。
そういった点からも、ケニアはカンボジア同様に、
子ども達が日常生活の中で必要最低限の教材以外の本に触れることは決して多くありません。
たくさんの文化や価値観に触れ、
自分の可能性を広げて欲しい
また、絵本の中には、所々にケニアの子ども達が描いてくれた絵が、作品の一部を飾ってくれています。
小さな形ではありますが、ケニアの子どもたちの想いを絵本に載せられたのではないかと思います。
原画の作成・スワヒリ語の翻訳を担当してくださった方々、街頭で募金活動にご協力くださった西宮市の皆様、ご寄付いただきました関学食文化研究会の皆様をはじめ、多くのお力添えあってこその絵本完成です。
今後は、ケニアの情勢を見守りつつではありますが、子ども達の元へと届ける予定です!
マダガスカルの子どもたちに向けて
テーマは「生きる」ということ。
彼らの生活は、何かを選んで生きていくことが難しい。「夢」や「望み」を持つこと、叶えることの厳しさがあるような気がした。自分の「信じるもの」を信じる強さ、自分自身の中に強い「何か」を持つこと。マダガスカルの環境を考えると、 簡単に言えることではないけれど、それでも自分自身の人生や、「生きる」ということを実感してほしい。それが、生きがいや人生の豊かさにつながると思うから。マダガスカルで出会ったキラキラ笑顔の子どもたち、大人たち。あなたたちに出会えたから、この絵本を作ることが出来たんだって、出会ってくれてありがとうって、ありったけの感謝の気持ちを込めました。
「大切なもの」を探すため、
僕は旅に出た。
作成するにあたり、どうにかしてみんなの個性や色を使って、絵本を作ることができる方法はないかと考え、「はらぺこあおむし」に着想を得ました。トレーシングペーパーに、思いのままに色をつけてもらい、それを切り貼りして絵を作成しました。また、お花畑のシーンでは、「自分を表現する」というテーマで、18人それぞれのお花を表現してもらいました。
作成した絵本は、2019年2月に再びマダガスカルの地を訪れ、計255冊の絵本を学校や公民館に届けました。
目をキラキラ輝かせて、絵本をめくる子どもたちの姿を見ると、この絵本を作ることが出来て、また届けに来ることが出来て本当に良かったと、心から思いました。
マダガスカルの人々へ、日本より愛を込めて。
マダガスカルの子どもたちに向けて
マダガスカルでは学校や教育設備の不足だけでなく、学ぶために必要な教科書や絵本なども不足しています。仏語、英語、数学の教科書は、 7人で1冊の比率となっています。