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南雄太

2020年 5月 参考文献

【日本語論文】

末次忠司、栗城稔「改良した氾濫モデルによる氾濫流の再現と防災への応用に関する研究」

『土木学会論文集』No. 593/II-43, 41-50, 1998. 5

本研究の主要な結論は以下の通りである。氾濫水理模型実験の結果に基づき、家屋の密度を考慮した氾濫原粗度係数の算定式提案した他、道路・農地・その他の土地利用の場合の粗度係数も設定した。実験及び計算結果より、運動方程式における水平粘性項は小さく、拡散項を考慮しなくても問題ないことが分かった。筑後川流域で発生した水害を対象として、最高浸水深及び逆破堤時刻から新モデルの計算精度が向上したことが確かめられた。鶴見川流域における感度分析結果より、氾濫水の伝播には粗度係数が最も大きく影響することが分かり、今回のモデルの改良で精度向上に十分寄与できることが分かった。新モデルを実際の防災活動に応用できる形式として、鶴見川流域を対象に、防災GISタイプのハザード・シミュレータを開発した。シミュレータは氾濫予測の他、水防活動・避難活動への適用も十分可能であることが確かめられた。


【英語論文】

Preparedness of tourist managers in Bali for facing disaster risk

Deddie Wijayanto, Novita A Nainupu, Oktavia P Rahmawati and Santi Oktariyandari

The 6th Annual Scientific Meeting on Disaster Research (2019) International Conference on Disaster Management PROCEEDING BOOK VOL.1 Indonesia Defense University, Bogor 18-19 June 2019 pp324-pp329

現在、コロナの影響で落ち込んでいるものの、バリの文化観光業はインドネシアの観光部門における外貨取得の最大の貢献者であり、その割合は70%を超えている。観光産業における大きな脅威の1つとして、災害に対して非常に弱いという脆弱性が挙げられる。本稿では、災害リスクの緩和と軽減のために、観光客にとって大切な安心感を提供するために必要な要素を抜き出し、観光対象物がそれらを提供できているかを考察している。結果として、観光地に対する減災グループディスカッションフォーラムの開催、ホテルの避難指示書の用意など、さまざまなことが取り組まれていることが分かった。



【書籍】

「現代の災害と防災-その実態と変化を見据えて―」志岐 常正,本の泉社(2015/5/14)

本書は自然的・社会的素因の上に、洪水や土石流、地震、津波などの自然の働きが直接的に作用して起こる災害を主に扱っています。ただし、文明が発達しなかった昔には起こりえなかった災害のリスクの典型として、原発事故災害リスク問題を取り上げています。他の災害についても、現在から未来の問題を見据えようとする点では基本的に同じです。しかし、限られた字数でそれら各種災害を体系的に扱うことはできません。それで、少数の事例に絞って記述し、その種の災害の問題を考える入り口とするといった方法を取りました。

 この本は被災に苦しみ、生活再建を目指している方々を含み、災害、防災問題に関心のある多くの市民、住民や、行政、司法、立法関係者その他に広く読まれてほしいと願って書かれました。また防災の専門家にとって参考になる内容も、随所に存在すると思っています。

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