2021年 3月 参考文献
英語論文 「Development and Implementation of an ICT-based Disaster Prevention and Mitigation Education Program for the Young Generation」
著者:Uchida, OsamuAff1 Tajima, Sachi Kajita, Yoshitaka Utsu, Keisuke Murakami, Yuji
Yamada, Sanetoshi
雑誌名:Information Systems Frontiers: A Journal of Research and Innovation. :1-11(2020)
要約:日本は災害の多い国の一つです。そのため、災害による被害を軽減するために、学校や地域社会で様々な防災教育が行われています。しかし、様々な調査によると、日本では若年層の防災意識が他の年齢層に比べて低いことが知られています。そこでこの論文
では、神奈川県と協力して、ICTを活用した防災・減災プログラムを構築し、若年層の防災・減災意識の向上を図っている。本稿では、確立された若者向けの防災・減災教育プログラムの内容を紹介する。さらに、このプログラムを用いた防災・減災のためのワークショップを神奈川県の複数の中学・高校で実施した結果を報告する。事後アンケートの結果、多くの参加者が開発した防災教育プログラムに好意的な印象を持っていることがわかった。この論文を読んで、学校や地域社会での防災教育が効果的であることを改めて実感した。若者の防災意識が低いのは、直接大地震を経験して復興まで苦労した方々とは違い、地震の経験がないからだと感じた。私自身は大地震を経験したことがないが、
防災班として、震災の深刻さを伝える必要があると感じた。
日本語論文 「遊びながら学ぶ防災プログラムにおける学習効果の持続」
著者名:仲矢 史雄 城戸楓 片桐昌直
雑誌名:日本教育工学会論文誌2021, 44(4):377
要約:災害大国と呼ばれる日本では、防災に関する知識や技能の習得は最重要課題の一つです。防災教育では、学習直後だけでなく、災害現場でも学習効果が持続することが必要です。そこで、この論文では、ゲームを用いた防災に関するプレイフルな教育イベントを通じて、小学生の防災知識の学習に対する持続効果を検討している。調査では、2019年の防災イベント終了後と、その半年後に、事後テストと呼ばれるペーパータイプの確認テストを実施した。その結果、一定期間が経過しても、防災に関する知識・技能の向上効果が持続することが確認されました。遊びながら防災を学ぶことは、現在取り組んでいるマイクラシチュエーションゲームの目的でもある。防災について考えるには、知識を押し付けても意味はなく、相手から自発的な行動を引き出す必要があると考えている。そのため、日本において防災教育を普及させるには楽しめることがカギを握ると考える。
日本語書籍 「原発震災と避難 : 原子力政策の転換は可能か / 長谷川公一, 山本薫子編」
著者:長谷川, 公一, 山本, 薫子
出版社:東京 : 有斐閣 , 2017.12
要約:この書籍では東日本大震災から6年半余りがたった2017年の被災者の状況は改善されていない状況が存在している。被災者の生活再建、地域再生、放射能汚染問題の解決の目処は立たず、長期避難者が多い中で、未曾有の災害を生み出した社会的メカニズムを、社会学の現地調査を基に解明していて、この巻は原発事故と避難・生活再建、原子力政策の転換に焦点を当てている。東日本大震災により、原発が人間の制御できる範囲を超えてもなお運用されている。これは春課題の読書で読んだ「私たちはどこから来て、どこへ行くのか」にも原発を取り巻く状況について書かれていた。単に原発の誤作動による被害を考えると、停止した方が良い。しかし、原発を稼働するのはグローバル社会において各国の姿勢が異なることもあり、一筋縄で解決できる問題ではない。改めて原発を稼働させるべきか否かの議論が難しいと感じた。
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