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尼の雫製造に携わる方々

尼の雫が出来るまでの道のりは長い。

企業や行政、組織など数多くの関係者が関わるが、特に尼の雫と縁深いのが、八木酒造・尼崎酒販協同組合・伝統野菜部会だ。伝統野菜部会に

加盟する農家の方々がボランティアで、尼いもを、毎年一定量の生産で行っている。収穫された

尼いもは八木酒造で、芋焼酎の味や香りに影響を

与えないよう、手作業で洗われ、その後の工程を

経て、芋焼酎へと変わっていく。完成した尼の雫は、尼崎酒販協同組合の元に届き、尼崎各地の酒販店へ届けられていく。

一人一人の思いの強さがあって、尼の雫は今日も

途絶えることなく続いている。

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“手作業の芋焼酎”

伝統野菜部会・尼いもボランティアの方々の熱い想いでつくられた“尼いも”を使用した尼の雫を製造する

八木酒造はいもの加工から詰めるビンのラベル張りまですべて手作業。

緻密で細かな作業を淡々とこなしている姿にプロフェッショナルを感じた。

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“尼の雫を
  途絶えさせてはならない”

尼の雫は当初、ヤヱガキ酒造と呼ばれる姫路の酒造所で作られていた。大きな酒蔵を所有しており、美味しい尼の雫を作っていた。しかし尼いもは、大きな酒蔵に見合った量の生産を確保出来なかったため、ある年打ち止めとなってしまった。

せっかく尼崎の人達に愛される尼の雫が出来てきたのに、このままだと途絶えてしまう。尼の雫を別の酒造所で作成しようと

尽力されたのが、尼崎酒販協同組合の方々である。焼酎の免許を持つ企業が大変少なく、また尼いもの生産量で

芋焼酎を作ってくれるような企業を探し続けた。そこで最終的に、見つかったのが八木酒造である。

こうして、組合の方々のお陰で尼の雫が今もなお続いている。

​取材後の感想

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途絶えかけた伝統野菜“尼いも”に対する想いを寄せるようになったのも、幼い頃に母が作った料理が大きなきっかけである。

そうした経験から尼崎に根付いた伝統野菜を繋ぐべく立ち向かい

栽培する伝統野菜部会・ボランティアに心を打たれた。

尼いもボランティアの方々は非常に尼崎愛にあふれる方が多い。

作業中でも「尼崎ってどういう町だったか知ってる??」などと

尼崎の歴史について教えて頂いたのが非常に印象的に残っている。

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