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Effectiveness of screening for amblyopia and other eye disorders in a prospective birth cohort study

執筆者の写真: 介護班 栗田ゼミ介護班 栗田ゼミ

【要約】

この論文においては、オランダで行われている視力検査について、視力検査がその人の生涯にわたる視力の低下を防ぐのに、どの程度効果があるのかといったことを研究・調査している。オランダでは全ての子どもたちを対象にした視力検査が実施されているようであり、多くの子どもたちが検査に参加しているようである。それら視力検査が、子どもたちの視力の低下にどのように関係しているのかについて、調査を行っている。この論文によると、視力の弱い(いわゆる弱視)の人々は多く存在しており、情報化社会でコンピュータやスマートフォンにとらわれる時間が長くなっている現代人の宿命であると言えるだろう。視力が弱い子どもたちに対する治療は6歳未満の時点で始める必要があるといい、それ以降に治療を開始しても効果は低いことが判明している。この研究においては、オランダで視力検査を受けた数千人の子供たちが、その後の視力の低下にどのような関係があるのかを調べている。この論文の研究結果としては、オランダで行われている視力検査は、子どもたちの視力の低下に高い効果があることが認められている。視力検査を受けていない子どもと、しっかりと視力検査を受けた子どもとでは、その後の視力の低下に大きな差があることが判明したのである。

【感想】

この論文を読んで、私は改めて幼少期における視力検査の重要性について理解することができたし、視力に関する治療の早期の開始についても、必要不可欠であることを感じることができた。私たちは子供の頃から学校などで視力検査を受けてきており、その度に自分の視力や目の状態について考える時間があったことであろう。視力検査で視力が下がるのは子どもたちにとっても非常に悲しい出来事であり、視力検査で視力が低下したことが判明した子どもたちは、ゲーム時間を短くするなどの対策をとるだろう。視力検査の更なる浸透は必要不可欠であるし、検査結果を子どもたちの目の健康のためにさらに活用するべきであると感じた。また目の治療についても、論文では6歳までに始めないと意味があまりないという趣旨のことが書いてあった。子どものうちから親が子どもの視力に関心をもち、通常よりも視力が低い場合については、即座に病院で診断を受けさせるなどの対応が必要となるだろう。子どもたちの視力に対して大人がさらに関心をもち、子ども達の輝く未来のためにも、早期の治療で高い効果を獲得することが必要であると感じた。人間は視力に障害をもつようになると、日常生活の様々な面において困難となる出来事が増えてくることだろう。視力が低下し、日常に困る人を1人でも減らすためにも、これまで以上に視力検査や目の治療に対する関心を持つべきであるだろう。


2022年1月31日 米島 誠



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