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The health of caregivers for children with disabilities: caregiver perspectives (2006)

執筆者の写真: 介護班 栗田ゼミ介護班 栗田ゼミ

N.A.Murphy, B.Christian, D.A.Caplin, P.C.Young [Child: care, health and development] Volume33, Issue2, p.180-187


【要約】

米国には推定590万人の重度の障害児がおり、そのほとんどが両親や家族によって自宅で世話をされている。介護者の健康状態が悪いと、障害のある子供たちにも、入院や外出先で問題が起こる可能性が高くなる。介護者の健康関連のニーズに関する知識が増えると、既存のサービスの改善と、介護者の重要な役割を維持するための新しい戦略の開発が可能になる。この研究では、障害児に対する長期の家庭内介護者の健康への影響について、書かれている。

対象者は、ユタ州に住む障害児の40人の親/介護者で、アンケートに回答し、現在の身体的および感情的な健康に関する感情と、健康を損なうまたは促進すると見なした要因を調査する話し合いに参加した。

介護体験は、次の5つのテーマで捉えられた。(i)介護のストレス。(ii)介護者の健康への悪影響。(iii)負担を分担する。(iv)将来について心配する。(v)介護者の対処戦略。介護者の41%は、過去1年間に健康状態が悪化したと報告し、これらの変化は時間の不足、コントロールの欠如、心理社会的エネルギーの低下に起因すると考えている。

結果として、障害児の介護者は、長期の非公式な介護の身体的、感情的、機能的な健康への悪影響について説明していた。彼らは、彼らの健康にプラスとマイナスの影響を与える介護の側面に関して重要な洞察を持っている。これらの問題に対処する介入は、介護者の健康にプラスの影響を与える可能性がある。


【感想】

家庭内介護の質は介護を受ける側だけでなく、介護をする側にも大きな影響があるということが分かった。本論文では介護者に対する知識を持つ重要性が述べられていて、それはもちろん大切だが、私の考えとして介護をする人が介護に対する知識がない事も介護者のストレスや体調不良の原因になっているのではないかと思った。

私自身、あまり知識のない中ゼミでプール介助をさせてもらったときに自分の知識の無さに対するストレスを感じることがあった。私の場合は1週間に1回程度の介助だったがこれが毎日になると自分の知識の無さを反省する機会も多くなるため、介護に対する知識をより多くの人が持っておく必要があると感じた。

介護者に対する知識も、介護に対する知識がある人の方が学びやすいと思う。そのようなことからも、現在介護についてあまり知識の無いような若い世代に学びの機会を与えるべきだと感じた。

そのような世代が知識をつけることで、少子高齢化の進む日本でより介護が重要視された時に、介護者のことを考え、介護者に配慮した政策を多くの人が考えることができるのではないかと感じた。


[2022.06.30] 中 泉澄美

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