obstacles and opportunities in the provision of sport for disabled people
David French &Jenny Hainsworth
Pages 35-49 | Published online: 02 Dec 2010
障害者のためのスポーツは、政策形成と機会の両方の観点から進歩している。しかし、スポーツやレクリエーション活動に参加する際には、依然として多くの障壁が障害者に直面している。この探索的研究では、政策と実践を対比し、そのような障害を克服する方法を特定することを目的とされていた。また、この研究はイングランドのウェストミッドランズ地域での最初の実質的な研究だといえる。
【研究方法】
障害者スポーツの分野における主要な組織とレジャー施設の提供者、および地元のスポーツ施設を使用している障害者へのインタビュー形式
【結果】
①ほとんどの組織には障害に関するポリシーステートメントがありましたが、障害についての理解は限られていることが多く、ポリシーの実装に深刻な影響を及ぼしていた。
②物理的なアクセス、施設の変更、スタッフや他のユーザーの態度、プログラミング、とスタッフの可用性、輸送は大きな困難を提示し続けている。
スポーツや身体的レクリエーションへの障害者の参加に影響を与える要因を完全に理解する必要性が強調され、障壁を克服するための潜在的な方法が検討されている。ポリシーは、プロバイダーやユーザーとの早期かつ適切な協議が行われた場合にのみ、障害者スポーツの分野で有効になることが示唆されている。
現在私自身も障がい者の方のスポーツ介護ボランティアに携わらせていただいている。そこで着替えや、移動のために一緒にスポーツセンターに行くと、施設を利用している健常者といわれる方々から様々な言葉をいわれる。大学生が介護ボランティアをやっていることが珍しいのか、好奇の目で見られることが多い。私自身好奇の目で見られること自体には、私も健常者にあたるのでわかる部分もあり、特に何も思わないが、ボランティアがいることをよく思わない方からは心無い言葉を言われることもある。そのような経験を踏まえてこの論文を読んでみるととてもリアルな声を聞くことができて共感できる部分もあった。また、施設によっては男女共同で使うことのできる更衣室がなかったりして、施設利用に困ることも多いため、まだまだ日本の社会は様々な部分で障がい者との間に壁があるのだなと感じた。
中 泉澄美(2021年11月)
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