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When the Caregiver Needs Care: The Plight of Vulnerable Caregivers

  • 執筆者の写真: 介護班 栗田ゼミ
    介護班 栗田ゼミ
  • 2022年3月31日
  • 読了時間: 2分

Maryam Navaie-WaliserDrPH, ,Penny H. FeldmanPhD, ,David A. GouldPhD, ,Carol LevineMA, ,Alexis N. KuerbisBA, and ,Karen DonelanScD


要約

この研究の目的は、リスクの高い非公式介護者の特徴、活動、および課題の調査である。

調査方法 : 電話によるインタビューを全国からランダムで抽出した1002人の非公式介護者に行った。健康状態が中程度から悪い、または深刻な健康状態にある脆弱な介護者を、脆弱でない介護者と比較した。

結果としては、介護者の36パーセントが脆弱だった。脆弱でない介護者と比較して、脆弱な介護者は、介護者になってから身体的健康が損なわれたことを報告していて、65歳以上であり、結婚しており、および教育歴は12年未満であった。

以上のことより、介護者が介護を提供する能力を考慮せずに非公式の介護者に依存することは、介護者と要介護者にとってストレスの多い、潜在的に危険な環境を作り出す可能性があるということが分かった。


感想

本論文にはヤングケアラーや老老介護といった、現在の日本が直面している課題について言及されている部分が多くあった。家族介護が、介護者にとって負担が多く、介護者自身の健康問題が生じていることは知っていたが、精神的な病というイメージがあったので、死亡リスクまで高くなっているということは認識していなかった。

約1000人の非公式な介護者に平均して24分の電話インタビューを行ったということには驚いた。このインタビューの結果として、脆弱な介護者とそうでない介護者の唯一の違いとして、入浴、着替え、移動を行なっている人が脆弱な介護者には多いというものだった。これには、自らの体験でも納得できる部分があり、私の行なっているプール介助は、この3つのうち着替えのみだが、それでも1回の着替えを手伝うことは息が切れるほど大変である。これ以上のことを毎日行う介護者は精神的にも肉体的にも大変だということが簡単に予想できた。


2022/03/31 中 泉澄美

 
 
 

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