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3月 書籍 「ケアの倫理」認知症ケアの学び返しの旅から」

執筆者の写真: 介護班 栗田ゼミ介護班 栗田ゼミ

3月 書籍

中島紀恵子(2021)「ケアの倫理」認知症ケアの学び返しの旅から」『株式会社クオリティケア』


【要約】

本書は約40年にわたる認知症の人やその介護家族、そして認知症ケアを進めるには不十分な組織に働く介護施設従事者や訪問看護師、病院で働く看護師、また、大学生や院生などからも多くのことを学んできた筆者のケアについての思いや考えがまとめられている。本書の主題は専門・非専門を問わず介護に携わる者の提供するケアとそれを受け取る者とが関係し合うケアの柔軟さとその実践が持つ義務、ケアの水準を満たすための努力の在り方を探り考えることである。この本には特に認知症のケアについての経験や世界での事例など様々なことが書かれており、認知症ケアについて知りたい人の取って魅力的な本になっている。またコロナウイルスとケアについても述べられているためケアの最先端も知ることができる一冊となっておる。


【感想】

私はそもそも認知症の方と関わる機会が全くなかった。家族の中にも認知症の人がいないためケアをしたことがなかった。そのためこの本に書かれていることがとても新鮮ですごくいい学びになった。この本を読んでいて感じたのが「ケア」という言葉の奥深さである。一言でケアといってもその意味は様々で、いろいろな答えがあると感じさせられた。例えば「認知症の人の潜在能力」という章ではケアには介護するという意味だけでなく、回復や逆に学ぶという意味があるなと感じさせられた。またこの本を通じて介護に関係する裁判事例なども学ぶことができた。そこで強く感じさせられたのが「特養の場と医療の場とは違う」という言葉でした。今回感想で取り上げたもの以上に様々なことを学ぶことができる本になっているのでぜひ多くの人に読んでもらいたいと思う。

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