鈴木和信・依田明実・田儀耕司(2017)
「日本の環境教育実践の国際協力への活用―マレーシアサバ州と日本の協力事例より―」
【要約】
この論文では、主にマレーシアのサバ州というマレーシアで唯一環境教育に関する政策(通称SEEP)を有しているが実際には多くの課題が確認されているという。今後日本がこのような国との国際協力をしていく際に、日本のどのような知見や経験が有効かというものを検証しているのである。日本の教育を整理すると4つの分野に整理された。(1)歴史、(2)法律と政策、(3)学校での取り組み、(4)地域社会での取り組みである。これらを踏まえて、研修事業の立案として「保護区協会線付近の資源・土地の利用を巡る対立」をしている。概要としては、日本の保護区管理・自然資源管理に実践を理解し、サバ州での課題の解決策を示すというものである。ただ知見を収集するのではなく、意味や背景、自国とたらし合わせるとどうかという想像力といった内容である。この研修の成果としては、まず多様な利害者関係者関係間の合意形成やコミュニケーション促進といった環境教育の機能がサバ州には非常に有益な示唆を与えるというものである。加えて、地域住民を保護区や自然資源の管理の担い手にする積極的な情報提供がないことが一因であるということが分かった。この論文では展望として、日本国内でデータベースを整理し、支援メニューを作成することで現地とのニーズマッチングを行うということである。
【感想】
この論文を読んで、日本の環境教育が国際協力中駅であるということが分かった。確かに、小学校など幼いころから公害や歴史などを学ぶ機会が多く、ボランティア活動などの情報も多く提供されていたことから、情報提供や教育というものが整っているということを再認識した。情報提供を整えるということの重要性を知り、その整理や整備がされているかいないかが大きく影響することが分かったため、しっかりと情報共有をし、すべての人に対して普遍的なものにすることの重要性をり良し、それを実践できるようにしていきたいと考えた。
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