top of page
検索
執筆者の写真JASNIDS JASID

7月 日本語論文

国際協力における「緩い」よそ者の役割 

-インドネシア・コミュニティ学習活動センターに対する学生のボランティア活動を事例に-

藤山一郎


【要約】

この論文は、国際協力分野の学生ボランティアをボランティア・ツーリズムの一つとして位置づけ、ゲストとホスト・コミュニティ相互の変化と成長を「よそ者」論から分析したものである。インドネシアの廃棄物最終処分場の近くにあるコミュニティ学習活動センターにおけるボランティア活動の事例を通じて、学生団体とそれを受け入れるホスト・コミュニティとの相互関係の変化過程に着目する。さらに、ボランティア・ツーリズムに位置づけられる学生団体が発展途上国の開発課題に貢献しうることを検証し、その特徴や意義を探っている。また、国際協力の現場における「緩い」よそ者の可能性を検討する必要があることを示唆している。ボランティア・ツーリズムの議論の多くが、参加者(ゲスト)の利己的動機や変化、それが社会に与える影響に関心を寄せる中、本稿ではホスト・コミュニティもまた主体的に変化し、それがゲストの変化に影響をおよぼす可能性があることを明らかにした。今後は、ボランティア・ツーリズムの議論を発展させるためには、ゲストとホスト・コミュニティの関係性についてより一層の精緻化が必要となると考えられている。


【感想】

国際協力において、「緩い」よそ者ということについて考えることができた。また、国際協力がお互いに大きく影響を及ぼすということについても改めて知ることができた。学生による国際協力を行う場合は、影響があるということがわかったからこそ、正しい知識を付け、現地の人の生活なども考えられるようにしていく必要があると考える。今後の活動においても意識していくべきことだと思った。

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

6月日本語論文

ボランティアツーリズムのオンライン化は 誰を資するのか: コロナ禍における海外ボランティアから問う「フィールド」の含意 間中光 藤山一郎 【要約】 新型コロナウイルスの拡大とそれに伴う移動制限を受け、観光業者の中には移動を伴わないオンラインツアーを企画する動きがみられる。フ...

6月書籍

未来を変える目標 SDGsアイデアブック (著)Think the Earth 【要約】 本書は、SDGsをわかりやすく、楽しく知ってもらうために、インフォグラフィックや写真、漫画などを使い、17個の目標の説明や優れたアイデアに焦点を当てた世界の活動34事例を紹介。また、環...

5月 月一論文 英語

JASNIDS James H. Williams(2017)International「Cooperation for Education in Developing Countries」 要旨 この論文では、発展途上国の教育における国際協力の動向と進行中の課題について議...

Comments


bottom of page