Chin-Chen Trista Lin. Claudio Minca(2020)「Affective life, “vulnerable” youths, and international volunteering in a residential care programme in Cusco, Peru」
【要約】
本稿では、脆弱性という限定的な概念を批判しつつこの概念を採用し、ボランティアの感情的な生活の影響があるのか示している。脆弱な若者が国際的なボランティアに関わるとどのくらい影響があるのか、「変革の可能性」を探求してきた。ボランティアは、身体的・感情的な経験に影響を受け、「不平等の潜在的な変革と超越の場所」として役立つと主張している。問題のボランティアに直面したときに、人は感情的な行動することが分かる。これにより、オープンなコミュニケーションと協力に頼り、ボランティアの感情的な反応を認識して管理することを主張する。だが、これには脆弱性に対応できる能力が必要である。ボランティアは、心理的、達成感、自己肯定、親和性、社会的つながりなどの変化がみられる。社会的に阻害される状況が続いても、自身と他者の関係の変化にボランティアはプラスの影響を与えることが示されている。
【感想】
脆弱といった概念は、そういった属性に入る人にとってはマイナスの感情をもって耐えている。そういった人に、ボランティアという存在は日常の感情にいい影響を与えるということが改めて理解できた。ボランティアと出会うことで、社会的つながりなどにも影響があり、ボランティアとは自分が思っているものよりももっと重要なのではないか。しかし、そういった脆弱という言葉に負荷を覚えている人もいるためそういった概念でのケアも必要であり気を付けるべきところであるなと思う。
コメント