ハートバザールのフェアトレード活動
一群馬県館林市における活動を中心にー
子 島 進
要約
この論文では、東洋大国際地域学部の学生が、主として群馬県館林市で行ってきたフェアトレード活動について論じている。
この活動は、当初は子島ゼミの活動としてはじまり、学生と一緒にこの活動を広げている。これまでの活動を1)社会的な場の設定、2)メディアによる情報発信、3)ネットワー クの形成の3 点から振り返り、地域における学生のフェアトレード活動の成果と課題を確認している。
振り返りより、活動が地域に受け入れられる過程において、新聞やテレビでの情報発信が果たした役割は大きい。大勢の学生の協力が必要となる夏の販売会とそれに付随する情報発信は、ネットワークを広げるうえでも重要な役割を果たしてきた。当初から、館林での販売には、ゼミ生か友人や後輩たちにも 声をかけ、販売に加わってもらっていたことで、口コミで学部内にネットワークを広げていったのである。しかし、なかなか全学に広がる形にはならなず、また、大人数を抱えても、実際にはその力をうまく活用できないことも経験した。この課題を解決するためには、必要な時にマンパワーやノウハウを融通する「ゆるやかなネットワーク」を形成することが重要だと述べられている。
感想
私たちと同じように学生がゼミの活動として国際協力に関する活動を行っているというところが共通しているため、この論文を選定した。やはり、単に活動を行うだけでなく、外への情報発信を怠ることなく行うことが重要である。さらに、そうすることで活動がより豊かになり、ますます発展していくだろうと感じた。
Comentarios