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アフガニスタンに住む彼女からあなたへ 望まれる国際協力の形
山本 敏晴
要約
NGO団体の医者としてアフガニスタンで医療活動に携わってきた小児科医がその体験に基づいて、のぞまれる国際協力の形は何なのかと考えた一冊。国際協力には、違う文化や違う土地では様々な問題点がある。衛生観念、人口問題、環境問題、経済格差、義務教育といったものが活動に絡んでくる。国際協力は、自己満足であればかえって迷惑となる。現場に出ないと、現場でしか分からない様々な問題があり、なかなか自体が改善しては行かない。アメリカなどの広報活動により、国際協力が政治に巻き込まれる問題もあり、簡単には解決できない現場の現実が描かれている。本当の意味のある国際協力とは、現場を尊重しながら理論的な計画をたて、持続可能なシステムであること、これが「ほんとうの国際協力」の方針であると述べられている。アフガニスタンという国を知ることも、ほんとうの国際協力とは何かを考えさせられる。
感想
アフガニスタン国際協力は、宗教や土地が違えば、様々な問題があり注意を必要としている。これを解決したいと思っても、他の問題も発生してくる問題解決の厳しさを感じた。私が思っている以上に、現場は厳しいと感じた。また、国際協力という姿勢にも考えさせられた。「事故の犠牲を顧みないヒーロー気取りは、かえって迷惑」という言葉、ボランティアを自己満足と終わらせずに、未来に残る持続可能であることを大切にする必要があると強く思いました。
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