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7月 書籍

山本 敏晴(2007)「国際協力師になるために」


要約

持続可能で貧困のない世界を作るために働く『国際協力師』とはどんな仕事なのか。実践的なノウハウと合わせて紹介している。著者は、日本の国際協力活動家であり、複数の国際協力団体で活動した後、NPO法人宇宙船地球号を設立し、現在はプロの国際協力師の育成活動に取り組んでいる。国際協力を目指す人の中でも、具体的な情報がなくて困っている人は多いのではないか。本書では国際協力師になるために必要なステップ、現場でのプロジェクトの進み方などが実際のノウハウとともに大きく分けて3つ紹介されている。1つ目は国際協力師とその役割、2つ目は国際協力活動の『2つの段階』、3つ目は本当に意味のある『国際協力活動』とはだ。以上からプロの国際協力師は想像よりはるかに厳しい世界で活動しているとわかった。生々しい情報や、細かい情報などが丁寧に説明されている本だ。


感想

著者の山本氏は、国境なき医師団などでの活動経歴を持ち、NPO法人・宇宙船地球号を創設した、ベテランの「国際協力師」である。「国際協力」という幅広い領域の活動を、個々の領域・職務にわけて紹介しており、とてもわかりやすかった。将来、国際協力を目指す人たちに具体的な道筋を示している。国際協力の仕事のおおまかな内容だけでなく、世界で起きている様々な問題などもいろいろ書かれていて勉強になった。

山本氏は、基本的に青年海外協力隊推しなので、協力隊を志望する人にもおすすめだとも感じた。ただ、もう10年も前の書籍なので、情報は多少古いかもしれない。


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