『アフリカ工芸の研究:回 顧と展望』 森 淳 アフリカ研究25.1984Number 3pp86-90
要約:アフリカ研究の中でもまだ手付かずの領域とされており、工芸やそれに関する物質化については, 民族学研究にたつさわっている人々が,その調査報告や,エッセイの中で,わづか にとり上 げ て記述いているものは あるばかりで,工芸デザイン等の研究に,たづさわ ってい る研究者 ,本格的にアフリカの工芸に取組み,調査研究をしているものは,最近 に至るまで,ほとんど見られない状態ある。そんななかで、本論文では土器・染色・ひょうたん・金属加工・絹織り工芸・アクセサリーの6点から研究されている度合いや、文化についての解説があり、最後はアフリカ文化の研究が進むことが文化・民族への理解が深まると括っている。
感想:JASNIDSのFESイベント開催に向けて議論のテーマに1つとなった「支援国を知ること」について、現地の工芸なども1案で上がったことが、本論文に興味を持った一つの理由である。本論文ではそれぞれの工芸を深堀するというよりは、研究の進み具合なども含めた広域的な紹介といったところだったので、それぞれについて掘り下げた内容を参考論文から読んでいきたい。
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