著者:下條隆嗣
発行所:広島大学教育開発国際協力研究センター
出版年:2002年
教育の現場において、これからは市民の科学リテラシーを向上する教育が求められる。大学では地球規模の課題や国際的な共通課題に対し貢献すべきである。日本が新たな教育を取り入れるためには国際的な教育協力が必要となる。時代に対応するためにも「より根本的な知識と新しい資質・能力の育成、より発達段階を考慮した」内容を目指す。日本の大学が国際教育協力に関与することで、研究活動の活性化・継続・発展、大学自体の教育・研究の質に関わり社会性の向上させることができる。新しい教育を進めるためには、国際教育協力が必要である。国際教育協力は個人レベルでも何度も行われてきたが、大きなプロジェクトを実行するためには大学の資源を活用すべきである。大学が国際化を進めることで学校内での人材育成や国際貢献ができるなどのメリットがある。
感想
大学はそれまでの教育とは違う機関であるということに気づかされた。高校や中学も国際協力について触れることはできるが、研究の面においてはコストなどを考えると継続していくことは難しい。それを担えるのが大学であり、私たちの学びにも深くつながっているということが分かった。
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