高橋和志、山形辰史 (2010)「国際協力ってなんだろう―現場に生きる開発経済学」『岩波ジュニア新書』
【要約】
本書は、これまでの国際協力ではどのような取り組みが行われてきたのか、開発途上国の政治・経済がどのように動いているのか、テーマごとに解説し、一冊の本としてまとめたものである。貧困削減や開発援助、感染症対策、平和構築、紛争予防、環境保全、ジェンダーのような総括的なものから排出権取引、法制度改革支援、マイクロファイナンスのような具体的なものまで国際協力に関する幅広いテーマで解説されている。全部で24テーマあるが中高生に向けた本であるため1テーマにつき5ページほどの内容である。中高生に限らず、国際援助や国際協力について興味関心のある初学者にも読んでみてほしい一冊である。
【感想】
国際協力や開発経済学に関する知識がまだまだ乏しい私にとって、本書で取り上げられているテーマはどれも国際協力を目的に活動するうえで理解しておかなければならない重要なテーマだと感じた。また、マイクロファイナンスや国際労働など開発経済学の授業ですでに学んだものもあり、それらについてどれほど理解できているか確認もできた。この書籍は中高生に向けた書籍であるため、優しい言葉でかつ広く浅く紹介されている。この中から興味を持ったテーマをいくつかピックアップし、それらに関する学びを深め、月一論文や書籍選ぶ際の参考にしていきたいし、今後の活動でも活用していきたい。
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