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【6月英語論文】 Reflecting on the environmental impact of research Cluzel et al.

【要約】

現在、気候変動に対する人間の脅威は、技術面でも市民社会でも十分に認識されている。IPPCでは、その行動を変えることの緊急性が指摘されている。研究者の活動は、温室効果ガスの排出にも貢献している。実際、自然保護に携わっていたとしても、研究者は飛行機に乗るなどの活動を通じて地球温暖化に貢献している。環境問題の解明に関連した研究は少なく、研究活動が与える影響を理解するためには、やはり科学的な研究活動を行うことが重要である。本稿の目的は、研究部門規模での研究活動の環境への影響を、実施することである。これが新規性でもある。実証研究として、3か月(2019年7月~9月)の実験期間にいくつかの会議や出張が設定され、9名の研究者がその際出た業務上の費用(交通費、宿泊費、食事代)の環境への影響(温室効果ガス排出量)を、経済的価値に基づいて推定している。経済的費用としては、宿泊費が一番多く、その次に交通費、食事代となる。しかし、温室効果ガス排出量としては、交通費が一番多く、その次が食事代、宿泊費という結果になった。

【感想】

持続可能な社会の実現に向けて研究を進めている人たち着目し、彼らの環境へのインパクトを推定する研究は、皮肉に感じた。やはり、経済活動をしていくうえで環境へのインパクトをゼロにすることは難しい。本稿で研究対象となっている研究者が与える環境への影響は、決して無駄なものから発生しているわけではない。それ以上に、私たちの身の回りで影響を与えてしまっている活動は山ほどある。7月1日から日本ではレジ袋の有料化が開始され、紙ストローも普及し始めている。衛生問題など賛否両論があるが、変化が遅いとされている日本社会で、環境に配慮した新たな動きが見られるのは前向きなことだと思った。

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