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moribito16

『植物図鑑』

著: 有川 浩 (2009) 角川書店より


要旨

主人公は、ある冬の夜、マンション前で行き倒れている1人の男性を見つける。

男に一晩宿を貸したお礼に作ってもらった朝食で心をつかまれた主人公は、彼が出ていくことが惜しくなり、無理やり引き留めてしまう。


移り行く季節とともに、その季節の野草に絡んだストーリーが繰り広げられてゆく。

天気のいい日に散歩したり、休日ならではのゆったりとした時間を過ごしたり…


現代の目まぐるしい世の中から少し解放される瞬間が、主人公の疲れた心を癒していくのである。


感想

著者の有川さんならではの読みやすい文章と甘酸っぱい物語に、思わず心を惹かれる人は多いのではないかと思う。


本書と私たちMoribito班の活動内容とは、植物という点でしか共通するものはないが、”自然”そのものに触れ合う機会の少ない今、”自然”を知る一つの機会として読んでみてほしい

物語に引き込まれるとともに、「出てくる植物たちを今度見てみよう」と思えるような作品であった。


この物語を読んだ皆さんが外に出てみたくなるのであれば、物語には出てこないたくさんの素敵な植物たちにも興味を持ってほしい、興味深く探索できる土地を見つけてほしい


そして、その地の一つが皿池湿原であってほしいと思います。


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