top of page
  • moribito16

【1月 日本語論文】自然体験教育と環境教育の視座から見た日中の幼児教育における一考察 陳情情・能條歩・田中住幸、中本貴規

【要旨】

幼児教育における自然保育について、中国と日本の教育制度の相違点の比較を行い、自然体験教育や環境教育視座からの情報比較を行っている。中国では、幼児園教育は基礎教育の重要な構成部分であり、学校教育及び生涯教育の基礎段階であるとされている。日本では、幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであり、幼稚園教育は、学校教育法に規定する目的及び目標を達成するため、幼児期の特性を踏まえ、環境を通して行うものであることを基本とするとされている。自然体験としては、中国よりも日本の方が注目している。日本では、自然の中で自由に遊ぶことを推奨し、そのための環境作りを促している。中国も注目していないわけではないが、日本と比べて自然要素よりも主に外での活動を推奨している。


【感想】

私自身、日本と他国(本稿では中国)の教育制度の比較、とりわけ自然教育に着目したものは、とても興味深かった。また本稿にもある通り、日本に自然環境との触れ合いを大切にする傾向があり、環境保全活動がこれだけ数多くなされていることの要因だと感じる。持続可能な未来の担い手として育て上げるためにも、Moribitoとして子どもたちに自然の素晴らしさを広めなければならないと、改めて感じる。Nature to Futureでも多くの子どもたちが参加してくださった。まだまだ、そのインパクトは小さいかもしれないが、こういった活動の積み重ねが担い手育成につながると信じ、活動を続けていこうと思う。

最新記事

すべて表示

【6月 日本語論文】”自然教室”を事例とした我が国における野外教育活動の実態に関する調査  吉田 章

【要旨】 都市化・機械化をはじめとする近年の著しい社会状況の変化が、児童・生徒を中心とした青少年の健全なる育成に対して多くの好ましからざる影響を与えている。そこで本論では、自然教室に着目し、実施の実態について文部省資料を参考にすると共に各地の教育委員会を対象として自然教室に対する期待と問題点を中心とした調査を行ない、それらの結果について野外教育的観点から考察を行なった。その結果、自然教室をはじめと

【6月 英語論文】

Outdoor risky play and healthy child development in the shadow of the “risk society”: A forest and nature school perspective Nevin J. Harper 【要旨】 本論のテーマの日本語訳は、『「リスク社会」の影に隠れる野外遊びと健全な子どもの発達:森林と自然学校の視点』で

【6月 日本語書籍】ぼくのコレクション 自然のなかの宝探し  盛口 満

【要旨】 教員である作者 盛口満が、毎日のように雑木林の小道を歩いて集めた自然のなかの宝物である枯れ枝、木の実、種、花、葉、虫、抜け殻、卵、羽、フンなどといった、さまざまな自然が並ぶコレクションボックスのような絵本であった。春夏秋冬とそれぞれの季節ごとに、見つかる宝物や採取できる場所を丁寧に楽しく紹介しくれていた。 【感想】 林にかこまれた小川沿いの田んぼを「谷戸田(やとだ)」と呼ぶこと、やそこで

bottom of page