Gregory N. Bratmana, Gretchen C. Daily b, Benjamin J. Levyc, James J. Gross d
【要旨】
本研究では、感情と認知に対する自然体験の影響を調査している。ここでは、 カリフォルニア州スタンフォードとその周辺の自然環境または都市環境のいずれかで、60人の参加者をランダムに50分の散歩に割り当てている。また、散歩の前後に、参加者は一連の心理的評価をしている。感情的および認知的機能として、アーバンウォークと比較して、ネイチャーウォークは、感情的利益(不安、反芻、否定的影響の減少、および肯定的影響の維持)と認知的利益(作業記憶能力の増加)をもたらしていた。そして、本研究は、不安、反芻、および作業記憶の複雑な測定(操作スパンタスク)の評価を通じて、感情と認知に対する自然体験の追加の利点を実証している。これらの調査結果として、感情と認知に対する比較的短い自然体験の影響についての私たちの理解をさらに深めた。そして、これらの影響の根底にあるメカニズムに関する将来の研究の基礎を築くのに役立つとされている。
【感想】
本研究では、自然体験は、不安や反芻の減少などと感情に明らかな利益をもたらしたこと、また、自然体験は、複雑なワーキングメモリスパンタスクなどと認知にもいくつかの利点をもたらしたことが証明された。これにより、自然の緑地への露出が感情と認知を改善できるという考えを支持できると感じた。確かに、「森林浴」や「森林セラピー」などがあるように、私も実際自然に癒された、現実逃避ができたという経験がある。なので、Moribitoでの活動で、大人も子どもも自然と触れ合える機会をもっとたくさん作り、それに参加してもらい、自分以外の人にもこういった経験をしてほしいと感じた。また、そうなることで、私自身の幸福感が上がるとも考えた。こういった面でもまた自然との触れ合いを通して、深めていきたいと思う。
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