top of page
  • 執筆者の写真 

【4月 日本語論文】自然と共生する持続可能な生活様式の模索-「里山」をキーワードに-

保屋野 初子


【要約】

里山は、経済成長と物質的ゆたかさを追い求めた日本のあゆみのなかで衰退し続けてきた。コロナ禍は都市勤労者の視線を里山地域により向かわせる機会となったのではないかと思われる。コロナ禍の大都市でのステイホームのストレスは、日常的に自然的環境とかかわれる時間をもちたいと思う人を増やしたかもしれない。自然環境は人間と社会の福利のインフラであるが、人間と自然とのかかわりは里山においても「生身」であることは困難でもある。「できるだけ」地産地消し精神的なつながりももつことでよしとする「半身」のかかわりを許容する時代が訪れたのではないかと考えられる。


【感想】

里山保全や自然とのかかわりを考えると、自然の中に完全に身を置いて生活することが必要であるという印象がある。しかしながら、活動に参加する中で各々が気軽に参加し、日常の中に自然があるという印象に変わった。それは、ボランティア活動をしたいからという理由や自然に癒されたいという理由など様々な動機がある。都市化が進む現代だからこそ、精神的ゆたかさをもたらす自然との共生を作る機会を大事にしたい。

最新記事

すべて表示

【6月 日本語論文】”自然教室”を事例とした我が国における野外教育活動の実態に関する調査  吉田 章

【要旨】 都市化・機械化をはじめとする近年の著しい社会状況の変化が、児童・生徒を中心とした青少年の健全なる育成に対して多くの好ましからざる影響を与えている。そこで本論では、自然教室に着目し、実施の実態について文部省資料を参考にすると共に各地の教育委員会を対象として自然教室に対する期待と問題点を中心とした調査を行ない、それらの結果について野外教育的観点から考察を行なった。その結果、自然教室をはじめと

【6月 英語論文】

Outdoor risky play and healthy child development in the shadow of the “risk society”: A forest and nature school perspective Nevin J. Harper 【要旨】 本論のテーマの日本語訳は、『「リスク社会」の影に隠れる野外遊びと健全な子どもの発達:森林と自然学校の視点』で

【6月 日本語書籍】ぼくのコレクション 自然のなかの宝探し  盛口 満

【要旨】 教員である作者 盛口満が、毎日のように雑木林の小道を歩いて集めた自然のなかの宝物である枯れ枝、木の実、種、花、葉、虫、抜け殻、卵、羽、フンなどといった、さまざまな自然が並ぶコレクションボックスのような絵本であった。春夏秋冬とそれぞれの季節ごとに、見つかる宝物や採取できる場所を丁寧に楽しく紹介しくれていた。 【感想】 林にかこまれた小川沿いの田んぼを「谷戸田(やとだ)」と呼ぶこと、やそこで

bottom of page