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【4月英語論文】

Understanding changes to children's connection to nature during the COVID‐19 pandemic and implications for child well‐being

Samantha Friedman, Susan Imrie1, Elian Fink, Mina Gedikoglu, Claire Hughes


【要旨】

 自然との心理的なつながりは、親環境行動や幸福感と関連することが知られているが、その範囲を広げることが急務であり、また、環境保護行動や幸福感との関連が知られているが、この研究を拡張して、COVID-19のロックダウン期間による影響を検討することが急務であるとされている。本論では、COVID-19のロックダウン期間からの影響を検討されていた。この期間中に子どもたちの自然とのつながりが変化したかどうかを調べ、その変化の要因を特定し自然とのつながりが変化したかどうかを調べ、その変化の要因を特定し、自然とのつながりと子どもの幸福との関係を明らかにすることはロックダウン後の取り組みとして、自然とのつながりを促進するための指針を得ることができる。また、子どもたちの自然とのつながりを促進する。

 幼い子どもを持つ376の家族を対象とした英国での調査から、3つの知見が得られた。まず、3分の2近くの親が、子どもの自然とのつながりに変化があったと報告した。その理由としては、時間ができた、自然を楽しむようになった、自然に対する意識や関心が高まったなどが挙げられていた。第2に、パンデミック中に自然とのつながりが減少した子どもの三分の一は、「行動する」(外在化問題)または「悲しみ・不安」(内在化問題)として現れる幸福感の問題の増加を示した。第3に、パンデミック時に自然との結びつきが強まるのは、裕福な家庭の子どもたちよりも、次のような家庭の子どもたちで顕著であった。また、豊かな家庭の子どもたちの方が、そうでない家庭の子どもたちよりも明らかであった。

 自然とのつながりは、子どもの幸福感の問題を解決する有効な手段であると考えられるが、家庭環境の違いによって異なる結果が得られたことから、自然とのつながりを高めるための取り組みは、より裕福でない家庭の子どもが経験する障害に注目する必要がある。豊かでない家庭の子どもたちが経験する障害に焦点を当てるべきである。


【感想】

間違いなく、COVID-19の大流行は、広範囲な破壊と損失をもたらし、何百万人もの人々の幸福と暮らしに大きな影響を与えました。しかし、この激変は、また多くの人々に、自然の大切さを認識し、考える機会を与えてくれ、自然、そして子供たちと自然とのつながりの重要性を認識させ、若い世代で増加している精神的な問題を解決する手段としても、考える機会を与えてくれました。若者の間で増加しているメンタルヘルスの問題に対処する手段として、自然や子どもたちと自然のつながりの重要性を認識する機会にもなったと本論を読んで感じました。本論で指摘された子どもたちの自然とのつながりの増加が、今後、持続するかどうか、本論で指摘された子どもたちの自然とのつながりの増加は、ロックダウンの制限が緩和されても持続するのかどうかが注目されるは不明です。幸福のために自然とのつながりが重要であることを考えると、この増加を維持する努力が必要であり、また、監禁が過去のものとなっても、このつながりを維持できるような取り組みが必要です。さらに、ロックダウンが遠い記憶となった後でも、このつながりを維持する努力が必要であると思います。本論を通して、Moribitoでの論文で、自然とのつながりの増加が、感情や行動の問題にどのような影響を与えるのか、COVID-19流行による影響などを調査内容にいれてみるのも良いと感じました。

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